1月14日 相場情報

 

お客様各位

【1月14日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=127円88銭【‪‪07:00現在】
※N.Y.ダウ: 34,302.61(+112.64)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売 : 9107.0(+35.5)
 ②午後売 : 9164.0

※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅 : 4.2075(+0.0215)
 ④金 : 1918.4(+22.9)

※WTI原油先物($/bbl)
 ⑤原油:79.86(+1.47)

※本日時点予想計算値:国内銅建値(/kg)
 ①ロンドン午前:1210円
 ②ロンドン午後:1220円
 ③N.Y. : 1240円
 
※ニューヨーク為替引値(円)
 127.88-127.91(1.34円高-1.34円高)

【1月13日:昨日の状況】

※国内銅建値1230円(1月11日より+60円)

《マレーシア・レポート③》

(つづき)

※さて、昨日はマレーシアナゲット加工業者の労働環境
について書きました。
本日は「マレーシアに入ってくる荷物(雑品・雑線)が
減ったことにより、ここ数年起こっていること」に話を
戻します。【A】〜【C】に場合分け。
【A】中国人@マレーシア
【B】マレーシア人@マレーシア
【C】中国人@日本

【A】中国人@マレーシア
※まずは、中国大陸から工場をマレーシアに移転してき
た会社。
もともと広東省とか台州とかで雑品・雑線を解体してい
た業者が、荷物を輸入できなくなった中国大陸を出て、
マレーシアにやってきて工場を作った中国人の会社。

※全滅だそうです。

※2019年以降進出してきた会社が30社か?50社か?あ
ったとしてその9割以上、ほぼ全社が撤退を余儀なくさ
れたそうです。 
つまり競争が厳し過ぎて荷物が集まらず、もうマレーシ
アでは解体・加工作業をやっていない。

※次にマレーシアで昔から金属スクラップの仕事をして
いるマレーシア人の解体加工業者(=含弊社取引先)は、
前述の通りリストラして、減った荷物と会社をバランス
して生き残っている。
※同時にa荷物の仕入を別の国(日本以外)に求めたり、
b扱っていなかったミックスメタルの選別をしたり、c溶
解をしたり、d金属製品を扱ったり、、、
つまり関連する仕事に手を広げ、なんとか仕事を確保し
ているという具合です。

【C】中国人@日本
※最後に、中国大陸から工場をマレーシアに移転してき
た会社。【A】のマレーシアでなく日本に来たパターン。
※雑線の例だと、日本国内から発生した雑線を、マレー
シア業者と競争して荷物を奪ったまでは、よかった。 
(一昨日書いた「インターセンプト」です。)

※ところで、そんなに儲かるものなのでしょうか?
※そもそもコストが圧倒的に安いマレーシアに対抗して、
とりあえず高値で雑線を集めた迄はいいのですが、まと
もに加工をやっていては利益は出ません。
※雑線を加工をし雑ナゲット(製品)の状態で在庫、ま
さにここ1週間のように相場が急騰した瞬間に荷物を売
るという危ういビジネススタイル。
BUY AND HOLD(バイ・アンド・ホール=勝ってただ置
いておく)というと聞こえはいいですが、金のかかる金
持ちの商売方法。


★結論
①マレーシアの輸入する雑品・雑線が減ったのは、世界
を股にかけ行われている集荷競争のせいである。
(マレーシアの輸入税関では全く問題は起きていない)
②そこに参加しているプレーヤーは誰も厳しい採算を強
いられている。
【A】→X 【B】→△ 【C】→△
(死のチキンレースをしているだけとも思える。)


※正月早々そんな残酷な話するなよ〜という話でした。

おまけ:添付写真は、溶解された粗銅、アルミインゴッ
ト、ミックスメタルの選別風景

(つづく  次回④は編集後記)

※雑線(ヤード持込):【1月13日現在】

【1】ワイヤーハーネス:440円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):410円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):355円前後
【4】雑線B :250-280円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン単位の価格を基準としています】

以上

【添付ファイル】

https://www.mlist.ne.jp/archive/attach/tokyoshigen/1edde593a70bebcdcd35026a884faadd/2767/