1月10日 相場情報

《加工する意味》

【1月10日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=158円08銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:42,635.20(+106.84)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:8960.5(+113.5)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.2795(+0.052)
 ④金:2683.8(+19.3)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤73.92(+0.6)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1470円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y. : 1540円

※ニューヨーク為替引値(円)
158.14-158.15(0.21円高-0.21円高)

【1月9日:昨日の状況】
※国内銅建値1450円(1月8日より+20円)

《加工する意味》

※先日、ある社長に「雑線のナゲット加工はどうですか?(≒儲かり
ますか?)」という質問を受け「まあまあです」「(採算だけを考えれ
ば)やってもやらなくても同じです」と回答させて頂きました。
※採算を考えるとやってもやらなくても同じという意味は、
 ①雑線を買ってきて加工し雑ナゲットを売って得れる利益
 ②雑線を買ってきて加工せず転売して得れる利益
この二つに大差はないという意味です。

※例えば1,300円/kgで雑ナゲットを売れるとして、銅分45%の雑線な
ら銅分換算585円/kg、利幅を多めに50円/kg引き、仕入が535円/kgで
あれば、加工コストが45円を引いて、利益が5円/kg残る計算です。

 ① 1,300 X 45% △50 △45 =5・・・NET利益

※一方、雑線をただ535円/kgで買ってきて540円/kgで売っても利益は
5円/kg

 ② 540 △ 535 =5・・・NET利益

※勿論、考慮していない細かい計算は色々あるのですが、①加工する
か②加工しないかを、ざっくり考えれば「やってもやらなくてもいい」
となるのです。中国語で言う処の、「差不多(cha bu duo)=大差な
い」です。
※但し、採算は同じでも加工する意味・メリットは幾つかあります。
※まず出来上がりのナゲットは需要家(銅系製造メーカー)へ納入す
る為、(1)需要家との取引関係が生まれます。また雑線他の荷物を仕
入れる仕入先(発生元)に対し「ただ転売します」というより「自社
で加工します」とした方が、(2)仕入れをし易いことがあります
(特に対大手メーカー)。さらに(3)“加工する“工場の運営ノウハウが
得れます。

※何を隠そう(まぁ隠してはいませんが)弊社は2018年まで完全なる
転売専門業であったので、(3)加工する工場を運営するノウハウを得
れたことに、最もメリットを感じています。今後、事業を展開する上
で、この6年の間に得たノウハウは必ず役立つと考えます。

※逆に、弊社が2019年以降も転売専門業であり続けていた場合、加工
工場運営ノウハウは会社に蓄積されてないわけで、それを思うとゾッ
とします。 
※なぜなら2019年以降、転売だけでは収益を上げれず(企業価値が見
出せず)存在しなくなってしまった転売屋・ブローカーは山ほどある
からです。
※加工をしていなかったら間違いなく弊社も同じで、今頃、存在すら
していません。 甘く見積もっても、事業を縮小していたことでしょ
う。

以上