1月20日 相場情報

《“クズアル“(クズ屋の歩き方)‘25〜マレーシア編〜 vol.1》

【1月20日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=156円36銭【08:00現在】

※N.Y.ダウ:43,487.83(+334.70)

【1月18日:先週末の状況】

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売: 9132.0(-3)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.3375(-0.073)
 ④金:2744.3(-2.1)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤ 77.88(-0.8)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1480円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y. :1540円

※ニューヨーク為替引値(円)

156.3-156.31(1.18円安-1.14円安)

【1月19日:昨日の状況】
※国内銅建値1470円(1月10日より+20円)

《“クズアル“(クズ屋の歩き方)‘25〜マレーシア編〜 vol.1》

※先週滞在していたマレーシア客先、最近の状況について報告したい
と思います。
※マレーシアはタイと並んで日本からの非鉄金属スクラップ輸出量が
多い国です。財務省の輸出通関統計(24年11月)で銅スクラップの
輸出を見ると、
 1位:中国                       27,261トン
 2位:マレーシア      2,147トン
 3位:タイ                      1.128トン
 4位:韓国                  558トン
※これは中国が2018年末に7類(雑品・雑線)を止め、クリーンな銅
のみを輸出し始めて以降、実質的に、雑品・雑線の受け皿になってい
る国が、この二国に絞られていることを示しています。韓国に続く国
の輸入量(=日本からの輸出量)は、全く、大したことありません。

※一時期はシンガポールや香港にも、銅スクラップが流れていたこと
がありましたが、日本と同じか日本より全てのコスト(人件費・ゴミ
処理費・電気代)が高いシンガポールや香港に雑品・雑線を輸出し、
“解体・加工・選別”をすることは、普通に考えて無理があります。
※実際一時期、銅スクラップが輸出されていたシンガポール向けには、
ほぼほぼ現在、輸出されていません(2024年11月は104トン)。(申
し訳ないのですが、統計数字にシンガポールが表れてきた当初から、
輸出されていた方=商社なのか?にはセンスがないと感じていました。
その国に合わないものを輸出しても取引が継続されるとは思えません。 
南極に氷を輸出するか、砂漠に湯たんぽを売るような話です。カイロ
にカイロを売る? プッ!)

※さてそのマレーシア、日本からの銅スクラップ輸出先として安泰で
しょうか?答えはNO。はっきり言ってマレーシアが海外から受けて
いる非鉄金属スクラップの総量は減っていると思われます。
※弊社客先の話をすると、2019、2020年は中国の代替地として、ま
あまあ商売が儲かった。その後様々なトラブルからマレーシアも、輸
出国側(特に日本)の規制が厳しくなり、マレーシアに輸入される金
属スクラップ量は減る一方。それでも2021、2022年は良かったもの
が、2023、2024年は、全く儲からん!と言っております。

(つづく)