《“クズアル“(クズ屋の歩き方)‘25〜マレーシア編〜 vol.2》
【1月21日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=155円42銭【08:00現在】
※N.Y.ダウ:43,487.83(+334.70)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売: 9043.5(-88.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.3375(0)
④金:2744.3(0)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤ 77.88(-0.8)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1450円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1540円
※ニューヨーク為替引値(円)
155.59-155.62(0.71円高-0.69円高)
【1月20日:昨日の状況】
※国内銅建値1470円(1月10日より+20円)
《“クズアル“(クズ屋の歩き方)‘25〜マレーシア編〜 vol.2》
(つづき)
※それもそのはずでこの数年でマレーシアでは全てのコストが上が
っているそうです。
※例えばこの1年で見ると、
○人件費(月給)は、23年:1400MYR(5万円)→24年:1700MYR
(7万円)。
○ゴミ代は、23年:90MYR(3,000円/t)→24年:150MYR(5,000
円/t)毎年、数十%の勢いで上がっています。
<MYR:リンギット≒35日本円>
※日本の皆様から見るとそれぞれのコストは激安ですが、現地の業
者には大打撃です。おまけコーナーに(小生自慢の)マッサージ指
数を掲載しますので参考に。
※日本よりもコストが安いからマレーシアに輸出していたわけで、
マレーシアまでの運賃を含めた加工コスト(1)が、日本での加工コ
スト(2)と変わらないのならば、わざわざ遠くまで、雑品・雑線を
運ぶ意味はありません。
※結果として、現在マレーシアの弊社客先、扱い量は、2020年頃
のピーク時に比べて、3分の1、4分の1に減っており、従業員もピ
ーク時の半分近くまで減らしているそうです。
※マレーシアの輸入量が減っているとしたら、原因はマレーシア
の輸入通関問にもあります。
※マレーシア政府は、決して海外からのゴミの流入を快く思って
いるわけではありません。 それはマレーシアに金属スクラップ
を輸入通関するときの難しさを見ればよくわかります。
※詳細は避けますが、要は輸入者は「大手を振って“銅スクラップ“
・“アルミスクラップ”でござる!」と、マレーシア政府(税関)
に申告すると輸入はできず、極めてグレーな申告をして通関を通
しているのです。
※と書くと・・・
直ぐにマレーシアの輸入が止まる!という人がいるのですが(そ
の発想が間違いで)、そもそも海外の国では金属スクラップに限
らず、通関方法が極めて“いい加減)“極めて“テキトー”です。
※今後ものらりくらり、グレーなままマレーシアの通関は続いて
いくのだと予想しています。
※可哀想なのはマレーシアに荷物を輸入する輸入者(BUYER)
で、グレーな通関を通すために怪しげなコストを通関業者(なの
か役人なのか)に支払っているようです。今日のコラム冒頭のマ
レーシア側コストアップとは、この怪しげなコストも含めてのこ
とです。
(つづく)
おまけ:
※恒例のマッサージ指数(★注)は、90分で100MYRだったので
3,500日本円、1時間に直すと約2,333円となります。基準値日本
を1時間6,000円で換算すると、マレーシアの物価は、日本の3分
の1強です。
(★注)マッサージ指数
BMI=Big Mac Indexは、マクドナルドのビックマックの価格で、
その国の物価を比較する方法ですが、小生が世界で初めて発明し
たMI=Massage Indexは、1人の客に対して1時間あたりかかる
マッサージの価格で物価を比較します。日本発祥の指数なので、
円貨で表示。て○みんの料金10分=1,000円が基準。
以上