1月28日 相場情報

《出生地不問》

【1月28日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=154円93銭【08:00現在】

※N.Y.ダウ:44,713.58(+289.33)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売: 9051.0(-167)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.2035(-0.0865)
 ④金:2737.5(-39.8)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤ 73.17(-1.49)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1450円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y. :1490円

※ニューヨーク為替引値(円)

154.49-154.53(1.49円高-1.5円高)

【1月27日:昨日の状況】

※国内銅建値1480円(1月22日より+10円)

《出生地不問》

※先日、Ⅹ氏より相談を受けました。「後継者がいない金属
スクラップ業者(A社)」を、Ⅹ氏の知り合いの中国人Y氏
(中国資本)が買収したいと言っているが、何か、それに伴
う問題はあるでしょうか?(Q)と。
※質問したX氏は金属スクラップ業界の方ではないので、Y氏
の替わりに、A社を買収した後、A社の周囲と何か軋轢が生ま
れるか?ということを心配されているようでした。 まあ中
国→日本ではなくとも、自分が生まれた国以外で、何か事業
をすることには困難がつきまとうものです。(クズアル「マ
レーシア編」で後進国では外国企業がイジメられる話を書き
ました。)


※小生は以下のように回答しました。
→※(中国資本の)新しい社長次第です。(A)

※詳細として、以下補足。

(positive)
※法令・条例を遵守すれば、社長が中華系であることは特に
経営の障害になりません。
※日本は本当に良い国で、社長がどこの国の出身であっても
ご近所・取引先・出入り業者・役所など行政は公平に扱うで
しょう。
※外国人社長が日本で金属スクラップ業を買収し、経営して
いる例は数多くあります。特に金属スクラップ業や中古車販
売業、リサイクル業では、外国人社長の会社が多く、社長の
出身国が問題になることはないと思います。

(negative)
※一方で、法令・条例を無視することも簡単です。そういう
意味でも日本は良い国(法令・条例“違反”に甘い国)です。
※やろうと思えば、いくらで違反できます。また、法令・条
例違反者に対する罰則も甘いと感じています。
 例
 ① 建築法違反(届出ない建物の建築)
 ② 国土法違反(山林を勝手に開墾・工業地とする)
 ③ 消費税法違反(いわゆる裏取引・消費税の無申告)
 ④ 労働基準法違反(従業員の時間外労働・届出外の給与
   支払い)
 ⑤ 騒音・振動・排水・廃棄の問題。油水分離層未設置。
   土場をコンクリートにせず砂利・土のまま使用する。
   (いわゆる公害)
 ⑥ 産業廃棄物取引法違反(不法な産廃処理)
 ⑦ その他、重機・機械の不点検・車検未更新

※★問題は金属スクラップ業において、こうした(a)法令・
条例を守ることと、(b)利益を出すことが、トレードオフの
関係にあることです。
※★一般的に金属スクラップ業は、完全に法令・条例に従う
と「全く儲かりません」し、それどころか厳密に従うと
「(誰も)事業自体が不可能」という説もあります。
結局、外国資本・日本資本に係わらず、金属スクラップ業者
は、どこまで法律・条例を守るか?皆微妙な線引きを、それ
ぞれが独自にしています。 つまり黒白付かず、グレーなこ
とが多い。

※その線引きの基準は社長次第で、社長がどこの出身である
かは無関係です。

以上