1月30日 相場情報

《片思い》

【1月30日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=155円15銭【08:00現在】

※N.Y.ダウ:44,713.52(-136.83)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:8881.0(-9.5)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.2575(+0.037)
 ④金:2769.1(+2.3)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤ 72.62(―)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1430円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y. :1510円

※ニューヨーク為替引値(円)
154.96-154.97(0.47円安-0.44円安)

【1月29日:昨日の状況】

※国内銅建値1440円(1月28日より-40円)

《片思い》

※銅でもアルミでも、ステンレスでも鉄でも、金属スクラップ
を原料として使う需要家(製造メーカー)は、そもそも、どれ
だけ仕入先のことを考えて頂けているのでしょうか?
※需要家の金属スクラップ原料購入窓口は、一般的に原料部・
資材部・購買部などの部署で、原材料を購入する業務を一手に
担っており、その会社の正に中枢です。
※製品を作るのに、純度の高いバージン材料ばかりを使用すれ
ば、仕入原価が高くなり企業としての利益を出せない為、如何
に品質の良いスクラップを廉価で、かつ安定的に購入すること
が大事なミッションであるかは想像できるところです。


※それだけにスクラップ原料を納入する商社・問屋などの納入
業者(需要家から見れば仕入先)側からすると需要家から“当
てにされる”・“必要とされる”と、当然思っています。
※ところがその“当てにされる具合(依存度)”は、今と昔で異な
ると思うのです。


※かつて需要家が製造する製品量を伸ばしている時期は、原料
購入の不足を恐れ納入業者(仕入先)に寄り添っていた(売り
手市場:納入業者有利)。
※ところが現在、日本の需要家の殆どは、製造する製品の量を
減らす一方(よくて横ばい)なので、原料購入の不足に心配は
なく、仕入先に対する依存度が、かつてに比べ落ちていると考
えます(買い手市場:購買業者有利)。


※需要家は自社が製品を納めている工場発生のリターン材だけ
で、概ね原料を調達できるので、市中発生のスクラップ原料を
さほど必要としていないという話もよく聞きます。(需要家は 
原料購入不足の問題がなくとも、リターン材に比べ、品質管理
の難しい市中発生材を、より敬遠するしょう。)


※ つまり需要家がスクラップ原料を納入する商社・問屋に依
存しているという考え方は、一方的な納入業者(需要家から見
た仕入先)の思い込み「片思い」なのではないでしょうか?
※少なくとも、需要家の購買担当者の方から「実はあなた方を、
あんまり頼りにはしていません!」とはわざわざ言ってこない
ので(言う必要もないので)、商社・問屋の方々は、何となく
昔のまんまの感覚で“必要とされている“と、信じ込んでいるの
ではないか?


おまけ:
実は輸出業者にとってこの環境、悪くはありません。仕入先に
対して、金属スクラップ原料の売り先として、さっさと国内需
要家依存を止めて、海外需要家向けに輸出すりゃいい!と営業
できるからです(国賊とか言われそうですが)。 

「あなたが好きなA君があなたと付き合うことはないよ!(片
思いだよ!)」「ほかの彼氏探しな!」とか、言っている女子高
校生グループの女友達みたいですね。

以上