10月15日 相場情報

《関連会社:恒吉(こうきち)につきまして・上》

【10月15日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=149円70銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:43,065.22 (+201.36)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:9516.0(-80.5)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.3635(-0.088)
 ④金:2647.8(-9.8)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤73.83(-1.73)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1470円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y. :1490円

※ニューヨーク為替引値(円)
149.75-149.77(0.62円安-0.61円安)

【10月14日:昨日の状況】

※国内銅建値1470円(10月10日より-30円)

《関連会社:恒吉(こうきち)につきまして・上》 

※小生が代表を務める(株)東京資源は、10月1日付で(株)恒吉の商権
を買収、恒吉は今年の年末を目処に解散・結了とします。「自分で
自分の会社を買って、二つの会社の仕事をくっつける」という話で
す。
※今日10月15日付で日刊紙:産業新聞・鉄鋼新聞・市況通信の3紙
にも同じ内容の記事が掲載される予定ですが、補足したい内容をコ
ラム掲載しておきます。

※中国恒吉集団(江西省南昌市)は中国の巨大メーカーです。日本
の恒吉と、中国の恒吉集団と資本関係はありませんが、同社向けに
銅・真鍮スクラップを輸出するための商社として設立したのが恒吉
です(2020/7月)。
※中国政府が2018年末に実施した金属スクラップ7類の禁輸措置を
受け、中国の恒吉集団が原料不足に陥るとの懸念から、東京資源に
協業の依頼があったことがきっかけです。

※恒吉は実際に営業を開始した2021年に年間売上高60億円を超え、
ピーク時には月間500トンの銅・真鍮スクラップを、中国恒吉集団
に販売していました。但し翌年以降は売上高が段階的に減少、22年、
23年の年間売上高は30億円台でした。

※恒吉の取扱高が減少した原因を、中国恒吉集団の立場で考えると
こうなります。
①中国国内発生スクラップが潤沢で原料調達が順調にいった。
②日本を含めた海外から中国への銅・真鍮スクラップ調達は、競争
激化から価格的に割高となり、中国国内調達に比べコスト優位性が
低下した。
③タイ・マレーシアで溶解された再生銅インゴットの中国への輸入
が増えた。
④先物を駆使した複雑な取引に、会社がついていけなかった。

※このような状況から、恒吉は、存在意義が低下したため、商権を
東京資源に商権譲渡しましたが、グループ内の事業再編なの商権が
外部に流れることはありません。
※むしろ東京資源としては、中国恒吉集団に遠慮せず、数多くある
中国需要家への販路とネットワークを活かせるので、商売がし易く
なると考えています。

(つづく)

以上