《遠慮》
【11月15日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=156円43銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:43,750.86 (-207.33)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:8768.0(-201)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅: 4.073(+0.007)
④金:2568.2(-12.6)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤68.7(+0.27)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1420円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1450円
※ニューヨーク為替引値(円)
156.24-156.29(0.79円安-0.82円安)
【11月14日:昨日の状況】
※国内銅建値1440円(11月13日より-30円)
《遠慮》
※先週でしたか?本コラムで商社をこきおろすような内容を
書きましたが、その続きが「やっぱりリスクを取れねー奴は
こーなる!」 という事態になっております。
※ここ2週間の銅相場を建値で見ると以下の通り、11/6以降
は、断続的に下がり続けている状態です。
11/1 1,480,000円
11/6 1,510,000円
11/11 1,470,000円
11/13 1,440,000円
※例の商社を通じて、その先の仕入先と価格交渉をすると、
弊社がある時点で、価格を提出しても、
弊社→商社→仕入先→商社→弊社と、伝言ゲーム(★注)の
ように伝わり、そのスピードが遅い為、いつまでも何も決ま
らない。
※特に銅相場が下げ続けている場面では、先に提出した価格
が高く、交渉相手にその高値を押し付けることになり、遠慮
がちな担当者ほど、丁寧に見積をやり直そうとします。
(よく言えば人がいい)
※例えば弊社が、Aという物を500円/kgで買いますよと言っ
ても、商社の回答が弊社に戻ってきたときには銅相場が下が
り、Aという物の価格は490円/kgになっていて、商社担当者
は弊社に対する遠慮から、交渉をやり直そうとします。
※特に価格提示の時間帯が遅いと、夕方5時が原則の見積有
効期限に回答が間に合わず、結局、翌日の相場を見てからや
りましょう、と、全てが一から振り出しに戻ることとなりま
す。
※相場は常に動いているのだから、価格なぞ、どこかの時点
で腹を決めてエイヤー!で決めなければなりません。そうい
う意味では中小企業の社長のように、一切の権限が集中され
ていると話が早いです。
※一方で、大手商社は結論が遅いです(金属スクラップbiz
には不向きです)。リスクを取り、決定を出来ない担当者
(営業マン)は、いない方がいい、いや、いてはいけない。
(★注)伝言ゲーム
伝言ゲームとは、グループ内で人から人へ言葉を順に伝え、
正解に伝わらない様を楽しむ遊びである。〈Wikipedia〉
以上