《ある商社(中編)》
【11月5日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=152円15銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:41,794.60 (-257.59)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9505.0(+80)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.407(+0.0595)
④金:2736.1(-2.5)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤71.47(+1.98)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1500円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1530円
※ニューヨーク為替引値(円)
152.13-152.15(0.85円高-0.87円高)
【11月4日:昨日の状況】
※国内銅建値1480円(11月1日より-10円)
《ある商社(中編)》
※大手総合商社の冠が付く非鉄金属商社が「全くリスク
なく」国内で行う、取次商売(A社から買いB社に売る
だけで、実質何もしない:古本業界では「せどり」と
言います)を、ただ、ディスっているわけではありません。
※商社の取次商売には時代の変遷があり、かつては価値が
あったが、現在では価値がない、言わば斜陽産業(斜陽
ビジネス)であると言いたいのです。
※あえて分かりやすく以下のようにphaseを分けます。
(phase1)取次商売価値あり時代:〜1980
(phase2)取次商売まだできていた時代:〜2000
(phase3)取次商売できない時代:〜2020
(phase4)現在商売全くできない時代:現在
※(1)かつてはメーカー=需要家が決済に手形を使用
し、納入業社(問屋:集荷業社)には資金余裕が
なかったため、商社はこの間に入り金融の役割(a)を
果たしていました。
また情報も大手商社の方が多く持っていた。(b)商社は
(a)(b)の機能を供給する代わりに口銭を取っていたので、
需要家・商社・納入業社が「三方よし」の状態でした。
※(2)2000年頃までに需要家の決済が期日現金(振込)
になったり、問屋が資金力を付けたりで、商社を通さない
でも、A社とB社は取引が可能になってきました。但し今
までの流れから、まだ商社に対してリスペクトがあり、
商社の取次商売は可能でした。情報も、“まだ”、大手
商社の方が多く持っていました。
※(3)ところが2000年代に入ると、情報の自由化
(インターネット化)が一気に進みます。
日本国内の、高値で買うメーカー(x)や大手問屋(y)の情報
は、誰でもどこでも入手が可能となり、それまで情報強者
であった商社の存在価値が相対的に落ちることになったの
です(かつて情報弱者であった問屋や小口業社が同じ
ステージに上がってしまった)。
当然A社もB社も、商社へのリスペクトがなくなります。
※(4)更に、商社が取次商売をしにくくなった
=トドメを刺されたのは、中華系業者の爆発的増加です。
このphaseでは、もはや誰もが荷物を確保するために、
まともな計算をしたり・妥当な価格を求めていたら、
1kgも荷物が買えない時代に突入しています。
※つまり大手商社が取次商売を普通にできたphase(1)の
段階から、世の中は、二歩・三歩進み、Phase(2)、
phase(3)を通り越して、phase(4)に入っている。にも
関わらず、今現在、40年も前の商売方法をしましょう!
と言ってきているので、何か時代錯誤を感じるのです。
(つづく)
以上