お客様各位
【11月9日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=150円89銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:34,112.27(-40.33)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:8088.0(+20)
②午後売:8070.0
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:3.628(-0.042)
④金:1951.5(-15.3)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤75.33(-2.04)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1270円
②ロンドン午後:1270円
③N.Y. : 1260円
※ニューヨーク為替引値(円)
150.97-151(0.63円安-0.61円安)
【11月8日:昨日の状況】
※国内銅建値1280円 (11月7日より+10円)
《姉さん事件です!(石ノ森章太郎“HOTEL“より)》
※一昨日のコラム、込銅が中国に流れているか?について、
補足説明したいと思います。
※結論を先に言うと、日本→中国には込銅含む銅スクラッ
プは安定的に流れており、「特に減ったり」「特に増えた
りという“事件“はここ1、2年起こっていない。
という、なんともつまらない話になります。
※何が言いたいか?
※新聞記者はどうしても「何か事件があったと書きたい」
為、「事件があると想定した記事を作っていくのではない
か?」ということです。
※業界の新聞記者から定期的に電話取材を受けるので、彼
らの記事の作り方を想像してみます。仮説です。
(1)想定結論→(2)取材→(3)まとめ→(4)記事作成
という順序で作業を行っているでしょう。
※例えば、(1)日本から中国に込銅(Birch Cliff)が大量に
流れていると想定します。
次に、(2)それを裏付けるべく日本国内の問屋筋から取材を
します。
すると問屋社長方々は「最近荷物が入ってこない。
少ない。」 「(近所に)中国人が増えて高値で買ってい
る(=困っている)」という話をします。
(3)その情報を集めて、(4)日本→中国に込銅が流出してい
るという記事にします。
※日本から中国に“程度の良い“込銅が流れているのは事実
ですから、記事は嘘ではありません。が、それがどの程
度か?と言われれば、統計数字を見るしかありません。
①中国の輸入統計か②日本の輸出統計を見て、定量的な議
論をしないと裏付けは出来ない。
(いくら問屋のオヤジの“印象”を聞いたところで分から
ない)
※ここ1年の中国向け銅スクラップの数量(財務省)は以
下のとおりです。
1月:11,386t
2月:18,721t
3月:26,690t
4月:22,466t
5月:24,039t
6月:22,119t
7月:25,559t
8月:23,456t
9月:26,118t
※春節のころ数量が減っている以外は非常に安定的。
※新聞記者の方は「ゼロコロナ政策で中国が銅を買ってな
い?」とか、「12月の基準見直しで銅を大量に買い出した
?」など、想定した「事件」を基に取材をするので、それ
に沿った取材情報をどうしても集めがちです。
(電話で取材してくる時点で、既に記事に書く事件を決め
ている?・・・と感じます)
※当たり前の話ですが「中国向け銅スクラップ輸出、ここ
2、3年全く変化なし」では記事にならないのです。
記者の皆様、小生の仮説、如何でしょう?
おまけ:
コロナ騒動は良い例です。
「老人は死ぬかもしれない!」「感染大爆発」「営業制限
で店が潰れる!」は記事になりますが、
「コロナで意外に死なない(死ぬのは基礎疾患のせい)」
「インフルより安全です」では記事にならない。
騒ぎを大きくしたのは新聞とテレビのせい。
※雑線(ヤード持込):【11月8日現在】
【1】ワイヤーハーネス:450円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):430円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):360円前後
【4】雑線B :260-290円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上