《“クズアル”=くず屋の歩き方 ベトナム編③》
【12月4日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=149円67銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:44,705.53 (-76.47)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:8941.0(+70)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.146(+0.0705)
④金:2644.7(+9.8)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤69.94(+1.84)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1390円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1420円
※ニューヨーク為替引値(円)
149.6-149.61(0.01円安-0.02円高)
【12月3日:昨日の状況】
※国内銅建値1390円(12月2日より-20円)
《“クズアル”=くず屋の歩き方 ベトナム編③》
※さて、本ブログはあくまで“クズアル”ですから、ベトナム非
鉄金属スクラップBIZ、特に日本→ベトナムの金属スクラップ
輸出の可能性について書きたいと思います。
※現在、日本からベトナムへ、アルミスクラップでは、ゾルバ
(シュレッダーミックスアルミ)やビス付きサッシなどが輸出
されています。
※一方、銅スクラップでは、日本の輸出通関統計上、ベトナム
向け輸出の数字はほぼゼロです。
※ベトナムの法律を現地日系商社の方に調べて頂くと、銅系ス
クラップの場合、「プラスチックやゴム,その他絶縁材を取り
外す必要がある」と規定されているので、電線スクラップをそ
のままベトナムに輸入することはOUT。
※2019年以降、7類(雑品・雑線)を輸入禁止した中国と、元
よりベトナムは同じ状態にあります。
※また、仮に絶縁材が外されたクリーンな銅であれば、ベトナ
ムの輸入通関はクリアしますが、需要家が圧倒的に多い中国に
対し、ベトナムは購入量で競争力がなくて結果としてOUT。
※2つの理由から日本からベトナムには、事実上、銅系スクラ
ップは輸出されていません。
※さて、中国が2018年末でスクラップ7類(雑品・雑線)の輸
入を禁止した際、弊社は電線スクラップ 輸出の中国代替地と
して東アジア、東南アジアの可能性を探求し、結果、それぞれ
の国は2グループに分かれました。
(group A)韓国・マレーシア・タイ・フィリピン・香港
(group B)インドネシア・ベトナム・カンボジア・ミャンマー
※ 7類(雑品・雑線)について、Aグループは原則輸入OK、B
グループは原則輸入NGの国です。日本からBグループの国に電
線スクラップを輸出しようとしても、結局話は進みません。
※ベトナムはその典型で、ベトナムの知人に聞くと「スペシャ
ルライセンスがあれば輸入できる」とか、「軍の関係者ならで
きる」など怪しげな話ばかりでした。
※日本の財務省通関統計で、日本→ベトナムの銅スクラップ輸
出がゼロということは、これらの怪しげな話が、結局怪しいま
まであるということです。
※「他の人が出来ないから、自分だけ出来れば儲かる」という
発想で商売を構築しようとすると、現地通関でトラブったり、
罰金を支払う羽目にあったり、痛い目に遭うことがありますの
でご注意を!
「蛇の道は蛇」、小生にはよく分かります。
(つづく)
以上