《赤ナゲット・雑ナゲット・太ナゲット・細ナゲット》
【12月10日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=151円42銭【08:00現在】
※N.Y.ダウ:44,401.93 (-240.59)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9104.0(+64)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.2235(+0.085)
④金:2664.9(+26.3)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤68.37(+1.17)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1430円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1460円
※ニューヨーク為替引値(円)
151.19-151.24(1.16円安-1.2円安)
【12月9日:昨日の状況】
※国内銅建値1400円(12月5日より+10円)
《赤ナゲット・雑ナゲット・太ナゲット・細ナゲット》
※実は中国向けに銅スクラップを売るときの「基準」は、日本国内
の需要家(伸銅・電線・銅箔各メーカー)と若干異なると認識して
います。
※誤解を恐れず言うと、中国の需要家にとっては、“銅分“だけ”が重
要で、粒度や径の太さなど、形状による、品物の使い勝手は、価格
にあまり考慮されていないと考えています。
※具体的に銅のナゲットを例に上げます。
※日本国内では銅箔を製造する会社(最近、話題)は赤ナゲットで
も太いものを好んで使うことから、粒の直径が1・3mm以上あるナ
ゲットを、赤ナゲットの中でも、特別に太ナゲットとして価格的な
プレミアムを付けて購入していると思います。
※ところが、銅分の話をすれば錫メッキや真鍮のない、銅だけのナ
ゲット=赤ナゲットであれば、線の直径が太くても細くても同じで
す。つまり赤太でも赤細でもほぼ同じということです。
※中国の需要家は、日本国内で、“赤太だから“、“銅箔メーカーが
使える品質だから“といっても、特別重宝してくれず、価格的なプレ
ミアムは付けてくれないと感じています。
※赤太に対する考え方が、日本と中国で異なる。
※この論理で行くと、中国の需要家に銅ナゲットを販売して、逆に
メリットがあるのが雑ナゲットです。
※日本国内需要家、特に黄銅棒メーカーでは真鍮ダライ粉で原料調
達が出来てしまう為か?雑ナゲットの価格的評価が低いと考えてい
ます。
※一方で、中国は上述の通りあくまで“銅分”が重要なので、雑ナゲ
ットでも、銅分が98%、98.5%と高ければ(注意:雑ナゲットは
95%、96%、97%もあります)かなり赤ナゲットに近い価格が出る
のだと思います。
※赤ナゲットが仮に銅分99.9%だとして、銅分の高い雑ナゲットと
1〜2%しか差がないので、当然、雑ナゲットの価格が高くなります。
※日本から中国に輸出される銅ナゲットのうち、赤ナゲットは少な
く、雑ナゲットが多いのは需要家の価値基準が中国と日本で異なる
からではないか?という小生の仮説です。
以上