12月23日 相場情報

《銀行○んでください。Vol.? フルスロットル・上》

【12月23日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=156円52銭【08:00現在】

※N.Y.ダウ:42,840.26 (+498.02)

【12月21日:先週末の状況】

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:8793.0(-2.5)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.041(+0.0205)
 ④金:2628.7(+36.5)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤69.46(-0.45)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1430円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y. :1440円

※ニューヨーク為替引値(円)
156.41-156.42(1.02円高-1.05円高)

【12月22日:昨日の状況】
※国内銅建値1430円(12月19日より+10円)

《銀行○んでください。Vol.? フルスロットル・上》

※弊社は、輸出取引をするときに、必ず為替の予約をすることを
社内ルールとしています。
※例えば、海外の客先と10万ドルで契約した銅スクラップの、仕
入れ額が1,500万円だとします(面倒なので利益ゼロで計算)。
※今日の為替、ドル円レートが1ドル150円であれば売り先と10
万ドルの契約を結ぶと同時に、10万ドル分のドルを(日本円で)
買って為替を確定させると、日本円での売上額を確定出来ます。
その後、為替レートが動いても関係ありません。
10万USドル=1,500万日本円
【これを為替予約と言います】

※海外の売り先と契約をする毎に、為替予約を繰り返していれば、
為替の変動リスクを限りなく避けることができます。
【これを為替リスクヘッジと言います】

※今回、ある銀行の外国為替担当者が持ってきた "はなくそ提案"
は、毎月一回10万ドル輸出するならば、(1月:10万ドル、2月:
10万ドル、3月:10万ドル、・・・・)年間12回、必ず輸出するこ
とになるので、例えば為替が1ドル=160円になった瞬間(「円安」
と思われる瞬間・・・・・実はここにmiss judge がある)に、その
先3ヶ月分とか、6ヶ月分、ドルを買って=為替を確定してしまえ
ばいいのではないか?というアイデアです。

※より具体的に説明します。
1月1日の今日、ドル円レートが1ドル=150円で、も・し・か・し
・て、来月140円、再来月130円と円高が進むと、同じ10万ドルの
売上なのに、1,400万円、1,300万円、と、日本円での売上が減って
しまいます。
※今のレートで、将来輸出する分まで為替を固定すれば「リスクが
避けられる」と銀行外国為替担当者は言うのです。

※ですが、考えてみてください。
もし1月1日に、2月分、3月分の為替レートを固定したら、その後、
為替が円高に振れるリスクを避けられるかもしれませんが、円安に
振れた場合のメリットも享受できません。3ヶ月分・6ヶ月分を固定
することは、メリット・デメリット50%:50%でフィフティー・
フィフティー(★注)です。

※なので、先に申し上げた通り、弊社が契約の都度、為替を予約し
ていれさえすれば何にも問題はなく、それ以上もそれ以下もありま
せん。それを敢えて長期で為替を固定しようという“大たわけ“な提
案をしてきたわけです。

※銀行員が帰った後、何時間も、この“はなくそ提案”のメリットを
考えていたのですが、1ミクロンも思いつかない。誰か頭の良い人
がいたら、教えて頂きたい。
(つづく)

(★注)おまけ:
先日亡くなられたミポリンの「50/50フィフティー・フィフ
ティー」という曲が好きでした。
https://youtu.be/xi2rNJye6oA?si=LnZfvZt6qBZQtMiX