《金利》
【2月14日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=153円01銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:44,711.43(+342.87)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9362.0(+84.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.769(+0.071)
④金:2925.9(+16.9)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤71.29(-0.08)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1480円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1660円
※ニューヨーク為替引値(円)
152.79-152.81(1.62円高-1.61円高)
【2月13日:昨日の状況】
※国内銅建値1460円(2月12日より+20円)
《金利》
※今後、日本の金利が上がることは、ほぼ間違いありません
(どれくらいの期間でどれくらい上がるかがポイントです
が)。
※運転資金を銀行から借りて事業を行なっている企業は、今
後、金利負担が上がれば、それはコストアップを意味します。
例えば1億円を、銀行から借入金利 0.5%で借りていた企業の
金利負担は年間50万円です
1億円 X 0.5% = 50万円・・・①
※市場金利が1%上がれば、理論上、企業の借入金利も1%上
がるので、0.5%であった金利は1.5%になる可能性が高いで
す。
1億円 X 1.5% = 150万円・・・②
※金利負担増(コストアップ)は、年間で100万円(②ー①)
となります。
※さて金属スクラップ原料の商売は、自らのことながら利益
率の低い商売です。例えば雑線を500円/kgで買って、505
円/kgで売るなどということはザラです。その場合の利益は
5円/kgですから、利益率1%(5/500)となります。
※それでは、銀行からの借入金利が年利1.5%であった場合、
利益率1%の商売は赤字=マイナスとなるので、やるべきで
はないでしょうか?答えばNO。
※大事なのは、資金の回転数となります。
※例えば、1月1日に仕入れ先から雑線500円/kgを1トン買い、
500,000円を支払います。それを1月15日に505円/kgで売り、
売り先から1月31日に505,000円をもらいます。500,000円の
資金を使って5,000円の利益を得たわけです。
※この場合、仕入れ代金を支払ってから、売上代金を回収す
るまで1ヶ月間かかっているので、雑線1トンの取引の“資金
立替期間“は1ヶ月となります。理論上500,000円の資金を使
って、この取引を毎月1回行える計算なので、1月1回、2月1
回、3月1回・・12月1回と取引を継続すれば、年に12回=
12回転できる計算です。
※資金500,000円を使って稼げる利益は1回で5,000円ですが、
1年間では、5,000円X12=60,000円となります。資金効率は
年間で換算すると12%になります
60,000/500,000=12%
※つまり年利1.5%で銀行から借りた資金を使っても、採算
が合うことになるのです。(12%△1.5%=10.5%)
補足:
となると「資金回収はなるべく早く・仕入支払いはなるべ
く遅く」という商売の大原則がより一層重要になってきま
す。極論、今日買った代金を今日払い、その日のうちに打
った代金をその日のうちに回収できるのであれば、売買差
は1円でもいいわけです。2月14日に、1億円で買ったもの
を、2月14日に1億1円で売りその日に回収できるなら、
NET利益1円を確保できます。
(振込手数料はどうすんじゃい!とか言う人は、コラムを
読まなくて結構です)
以上