《資金立替期間》
【2月17日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=152円30銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:44,546.08(-165.35)
【2月15日:先週末の状況】
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9812.0(+450)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.6565(-0.1125)
④金:2883.6(-42.3)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤70.74(-0.55)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1540円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1610円
※ニューヨーク為替引値(円)
152.33-152.36(0.46円高-0.45円高)
【2月16日:昨日の状況】
※国内銅建値1490円(2月14日より+30円)
《資金立替期間》
※先週末のコラムで、資金効率について書きました。
※会社で事業をするからには、大きい会社でも小さい会社でも、
どんな業種でも“資金”が必要です。
※ラーメン屋を開店するときに、居抜きで店を借りる敷金だっ
たり、厨房や調理器具、どんぶりなどを購入するのに必要な資
金が、資本金(initial investment)です。それに対して、毎日、
仕入れる、麺・野菜・肉・油・調味料などのお金それをラーメ
ンとして売って客から回収する、この資金が運転資金
(working capital)が必要です。
※運転資金について、仕入先に代金を払ってから、売り先から
代金を回収するまでの期間が資金回収期間となります。
※ラーメン屋などの飲食業では、仕入れも売りも現金決済が多
く、今日お客様に販売したラーメン代をレジから出して、明日
の分の仕入代として、仕入先の八百屋や製麺屋に払えばいいの
で、資金の立替期間が極めて短いです。
※ところが非鉄金属スクラップの場合、荷物の仕入れは、仕入
れ先に現金払い(COD:cash on delivery)で払います。
※一方、大手のメーカーに販売すると、15日締め月末払いとか、
月末締め翌月末払いなどの決済条件があり、荷物を納入したは
いいものの、その荷物の代金が現金となって入ってくるのがだ
いぶ先ということがよくあります。結果として、資金の立替期
間が長くなります。
※今日買った雑線1トン500,000円が、今日505,000円で売れて、
その代金が明日入金されるなら資金立替期間は1日です。
・・・①
※一方、今日買った雑線1トン500,000円を、月末に505,000円
で売り、その代金が翌月末に入金されるなら資金立替期間は
2ヶ月です。・・・② 同じ、売買差(利益)5,000円であるなら
ば、資金立替期間が短い取引(①)の方が、会社にとっては断
然に有利な取引です。
※2ヶ月間資金立替期間がある取引(②)については、実際に
は5,000円の利益はなく、そこから金利負担コストを引いた額
が厳密な利益になります。
※本来、500,000円が手元にあれば、それを使って商売ができ
たものを、(メーカーに売り、入金を待っていた為)わざわざ
2ヶ月間、資金を寝かしていたことになるわけで、その機会損
失をコストとして引くべきであるということです。
以上