お客様各位
【2月23日:今朝の状况】
※為替(ドル/円):1ドル=134円842銭【07:00現在】
※N.Y.ダウ: 33045.09(-84.5)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9121.0(+17.5)
②午後売:9087.5
※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.2025(-0.032)
④金:1832(-1)
※WTI原油先物($/bbl)
⑤原油:73.95(-2.21)
※本日時点予想計算値:国内銅建値(/kg)
①ロンドン午前:1280円
②ロンドン午後:1270円
③N.Y.:1300円
※ニューヨーク為替引値(円)
134.9-134.93(0.09円高-0.09円高)
【2月22日:昨日の状況】
※国内銅建値1290円(2月22日より+30円)
《事業継承》
※事業継承が出来ず、M&Aに頼らざるを得ない話を
何度かしましたが、今日はその逆の例、親から子へ事
業継承がうまく進んでいる話。
(を、昨夜、深夜まで、その会長直々に、酒を飲みな
がら教えて頂きました・感謝)。
※会長、すでに御歳70代半ば、後期高齢者であらせら
れるので、事業は社長(息子さん)に全て任せ、悠々
自適であります。
※たまにフラッと会社に現れ、帳簿を見て、現社長に
一言二言言う程度で、一切の業務を息子さんに任せて
いる。
※この業界における「死ぬまで社長」「生涯現役」を
称してずーっと引退しない習慣を良くないと思われて
いるようで、、事業を任せた後は、敢えて口を出さな
いようにされているそうです。
ご立派。敬服致します。
※さて、そんな会長にも悩みがあります。
※それは相場。
※会長は非鉄金属スクラップの仕事を50年以上もやら
れているので、銅相場が安いときを何度も経験してい
る。
小生もその3分の2くらいは知っているつもりで、銅相
場が安いとき、この仕事は“地獄“です。
※例に出たのが、1990年代末の話で国内銅建値が200
円/kg台であった。
(そうそう)
※90年代末、国内銅建値が250円/kgの頃を考えるとピ
カ線でもキロ200円/kg程度で、雑線は30円/kgくらいに
なります。
30円の品物を売り買いして、利益を10円、20円取るの
はどう考えても無理芸。
不可能であります。
つまり問屋の利益はkg当たり数円しか出ない。
※誰がやっても利益が出ないので、この時期、非鉄金
属スクラップ業の倒産・廃業が相次ぎました。
※片や2023年の現在。 昨日、銅相場が上がって銅建
値1,290円/kgです。
銅相場は90年代末当時の5倍以上で、雑線の価格は、
小口、末端でも、300円/kg程度では売り買いされてい
るはずです(つまり10倍)。
※そこで、利益を10円取ることは容易い(たやすい)。
それは商売をやられている方の実力ではなく、誰でも
できる話です。残念ながら社長の経営手腕ではない。
※さて会長から社長業を継いだ息子さん、過去の銅相
場のことなどを知る由もない。
会長が親心で何度も教え、銅相場が下がればそのよう
なことが起こることは
“頭では”理解している。
が、経験することはできません。
※どんなに想像力が働く人でもその経験を積むことは
不可能です。
※現社長は別に仕事をなめているわけではなく、一生
懸命仕事をし、ここ数年、毎年、数千万〜億単位の利
益を上げていてる。
何の問題もない。
※つまり、非鉄金属スクラップの仕事をしていれば、
それくらいの利益が出ると考えている(全く同じこと
をしていても沢山倒産した時代のことなぞ知らない)。
※会長の立場に戻ります。
会長が亡くなった後(すいません、まだ全くお元気で
すが)、10年後、30年後、現社長が銅相場が低迷した
場合の“経験”を、会長は社長(息子)に伝えたい。
※伝えたいが伝わらない、と言う、会長の悩みの話で
した。
(まあ贅沢な悩みですね。笑)
おまけ:ふぐ料理、ごちそうさまでした。
※雑線(ヤード持込):【2月23日現在】
【1】ワイヤーハーネス:450円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):420円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):365円前後
【4】雑線B :260-290円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン単位の価格を基準としています】
以上