2月26日 相場情報

《歩留まりは絶対に分かりません(見ただけでは)》

【2月26日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=148円94銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:43,621.16(+159.95)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:9463.0(-27)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.486(-0.031)
 ④金:2904.5(-43.4)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤68.93(-1.77)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1460円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y.:1520円

※ニューヨーク為替引値(円)
149.03-149.04(0.68円高-0.69円高)

【2月25日:昨日の状況】
※国内銅建値1480円(2月21日より+20円)

《歩留まりは絶対に分かりません(見ただけでは)》

※昨日のコラムで、日本国内でナゲット加工をしている
会社(以下:日系ナゲット社)でも「複数の銅線が混じ
っている被覆線スクラップ(以下:雑線)」を、ナゲッ
ト加工している会社は少ないです(もしくは加工してい
ても少量)だと書きました。

※2018年に中国が雑線の輸入を止めるまでの、約20年
の間、日本国内で発生した“雑線“は、皆、中国へ加工さ
れないまま輸出されており、日系ナゲット社は、ナゲッ
ト加工をしていません(その最前線で輸出の旗振り役を
してきたのは、何を隠そう小生です・笑)。
※国内ナゲット社が加工してきたのは、加工の手間のか
からない、歩留の高い線(赤)です。
※雑線は、中国で手解体された方がコストが安かった上、
被覆材のリサイクル率も高かったので、国内では加工さ
れてこなかったわけです。(その昔は加工されてました
が)

※ここからが恐ろしい話(オカルト)になるのですが、
(Q)「では。日本国内で加工がなされなかった雑線な
のに、その間、我々日本人は、どうやって雑線の歩留を
評価してきたのでしょうか?」

※例えば小口業者が雑線を、日系ナゲット社に持ち込み
販売することを考えます。販売先である日系ナゲット社
は、その雑線の歩留が分かるからこそ、その物の価値を
評価することが出来て、購入価格を付けれることが出来
るわけです。
※ところが当の日系ナゲット社は、購入はするものの、
その後、(一度たりとも)雑線を加工せず、ただ輸出し
ていたら、その物の歩留=価値をどうやってできるので
しょうか? 疑問です。

※(Q)の答えは、このようにこうなります。

(A)(日系ナゲット社は)中国の客先で加工された結果
を“ただ”知らされていた。それを以て、雑線の評価をし
ていた。

※魚市場にマグロが並んでるいるとします。 競に参加
する仲卸業者は、マグロの外見(尾っぽの切り口)を見
て、過去の経験からこのマグロは美味いとか、まあまあ
とか、ん百万円するとか分かるから、入札価格を付けら
れるわけです。毎回毎回、競り落としたマグロを解体し
て、加工して、食べたから味がわかる。


※日系ナゲット社は違います。
一度も食べたことのないマグロに、価格を付けて買って
きて、卸した先(売った先)、寿司屋の大将からその評
判を聞いて、あのマグロは美味かったと評価しているの
です。


追加説明:
別に、日系ナゲット社を批判してはいません。「加工を
したからその歩留がわかるわけではない」というFACT
を申し上げております。

小生は、20年以上、中国雑線輸出でメシを食ってきたの
で、日系ナゲット社の方々には感謝しかありません。

以上