《続・資金効率》
【2月27日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=148円86銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:43,433.12(-188.04)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9504.0(+41)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.542(+0.056)
④金:2916.8(+12.3)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤68.62(-0.31)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1460円
②ロンドン午後:ー
③N.Y.:1540円
※ニューヨーク為替引値(円)
149.08-149.1(0.06円安-0.05円安)
【2月26日:昨日の状況】
※国内銅建値1440円(2月26日より-40円)
《続・資金効率》
※ピカ線の仕事は、本当に儲かりません。例えば1,400円/kg
のピカ線を買って、売って、いくらの利益が取れるでしょう
か?仮に分かり易くキロ14円の利幅を頂いても、利益率は驚
愕の1%です。
※もちろん非鉄金属スクラップの仕事、ロットにより利幅は
変わり、一般的にロットが小さいほど利幅は大きく数十円、
数百円、キロ当たりに利益を取れるやもしれません。
※が、ロットがまとまり10トン単位の取引であると、10円、
20円取るのも困難でしょう。
※では、先日の資金回収の話を基に、仮に支払ってから貰う
まで2ヶ月の商売をした場合を想定し、ピカ線の売買がどれ
だけのお金を使うビジネスかを計算して見ましょう。
商品:光特号線(通称:ピカ線)
数量:1ロット 10トン
単価:@1,400円/kg
総額:1,400万円(税抜)@1,400円/kg X 10
トン(10,000kg)=1,400万円
利益:14万円
年間利益:72万円 14万円X年6回
資金効率:6%
1,400万の資金を使って得れる利益が72万円なので年利6%の
資金効率です。
※さて、ここで問題になるのは利益がある・ない、ではなく、
別のビジネスをした場合との比較です。
※ピカ線ばかりをビジネスとしているA社長がいて、また他
に資金効率が8%、10%、15%のビジネスをしているB社長が
いた場合、当然、B社長の方が、経営者として優秀というこ
とになります。
※A社長は自分のお金1,400万円を、B社長に貸して、「資金
効率10%」のビジネスに使ってもらった方が、多くの利益を
得れます。極論、B社長に3%の手数料(42万円)を支払って
も、7%(98万円)の利益が残るので、ピカ線を売ったり買
ったりせず、ただ、1,400万円をB社長に貸すだけで、多くの
利益を得れることになります。
※こう考えると、利益率の低いビジネスはやるべきでないし、
やってもいいけど経営者としては、あまり褒められたもので
はないことになります。
※小生を含めた、我々金属スクラップ業界(特に鉄でなく非
鉄)の方々、反省すべき点が多いのでは?
以上