《トランプラリーなのか?》
【2月6日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=152円57銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:44,873.28(+317.24)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9025.0(+32)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.4345(+0.092)
④金:2871.6(+18.3)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤ 71.03(-1.67)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1430円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1540円
※ニューヨーク為替引値(円)
152.6-152.62(1.73円高-1.73円高)
【2月5日:昨日の状況】
※国内銅建値1440円 (1月28日より-40円)
《トランプラリーなのか?》
『トランプ税制警戒 NYに原物流入』
「一物ニ価」常態化の恐れ
国際商品市場で金と銅の米国流入が加速している。金は
ニューヨーク先物とロンドン現物との価格差が、2024年
後半の2倍に膨らんだ。トランプ米大統領の関税政策へ
の警戒で、米国の価格が突出する「一物ニ価」が生じて
いる。
(中略)
正常化見通せず産業に関わりが深い非鉄業界では、より
関税への危機感が深い。COMEXの銅先物(中心限月)
と、銅の国際指標であるロンドン金属取引所(LME)3
カ月先との価格差はトランプ氏の就任前の1月16日に1ト
ン600ドル弱と、年初の約8倍に膨らんだ。COMEXの銅
在庫も約6年ぶりの高水準だ。
トランプ氏は1月27日に「鉄鋼やアルミニウム、銅など
軍事に必要な物にも関税を課す」と述べた。米ゴールド
マン・サックスは1月20日付のレポートで「米国は銅を
輸入に依存している」と指摘。関税が導入されれば「十
分な輸入を呼び込むために米国の銅価格は関税額分を反
映する必要がある」と警告する。
米地質調査所(USGS)によると、米国の精錬銅の輸入
先(20〜23年)はチリに次いでカナダ、メキシコとな
っている。トランプ氏は4日に予定されていた両国への
関税発動を1カ月延期することで合意したものの、銅輸
入に対する警戒感は根強い。(以下省略)
《 2025年2月5日 日本経済新聞 》
※昨日、日経新聞に掲載された記事によると、金にして
も、銅にしても、米国が輸入している金属の原物が米国
内で高騰しており、米国外(銅の場合ロンドン=LME)
と価格がかけ離れているという話です。
※確かに毎日送付させて頂いている相場情報メールの国
内銅建値計算値、ここ数ヶ月、ロンドン(LME)と
ニューヨーク(COMEX)の差が大き過ぎるとは思って
いましたが、トランプの関税政策が原因とは思いません
でした(日経の記事が正しければの話ですが)。
※普通に考えて、ロンドンで電気銅を買い、ニューヨー
クでそれを売れば裁定取引(アービトラージ(★注))
で利益が出る計算です。
(★注)裁定取引:アービトラージ arbitrage裁定取引
とは金利差や価格差に注目して、割安な投資対象を買い、
割高な投資対象を売るポジションを取ることで、両者の
サヤを抜こうとする手法。
《情報提供 株式会社時事通信社》
以上