日中商品検査(株)より、4月8日付:通達が出ています。
以下、全文を送付致します。
お客様各位
平成23年4月8日
日中商品検査株式会社
代表取締役社長 孟 慶発
『福島第一原発の事故に伴う放射線量測定について』
3月11日に発生した未曽有の大震災とそれに伴う福島第一原発からの放射性物質の漏出といった事態を受け、中国の検査当局は従来からの基準に基づいた放射量の測定を各揚港で強化しております。
このため弊社といたしましても、中国の基準に基づいて放射量の測定を実施しているところですが、大震災以降、弊社で施検いたしました貨物のうち、40ロットが放射量の基準値を超えたことから不合格となっております。
中国の関係機関からの情報によれば、4月1日までに中国各地の検査当局において、放射量基準値を超えた日本からの貨物は10ロットあり、このうち2ロットは貨物そのものの不合格、残りの8ロットはコンテナや船などといった輸送手段そのものの不合格となっております。
一方、中国台州市では、日本からの貨物の一部にβ線量の基準値を超えたものが検出されたという報告がありました。中国規定の検査では、γ’(ガンマ)線量のほか、Bq(ベクレル)で示されるα(アルファ)線(基準値0.04Bq/3)、β(ベータ)線(同0.4Bq/3)の面積単位毎の表面汚染密度の測定を実施しております。
ただし、α、β線はγ線の測定よりも難しいことから、現在、弊社ではβ線の放射線源等について中国で事実関係の調査を進めているところであり、詳細が判明しましたら、追ってご報告させていただく所存です。
中国国内における放射線測定が非常に厳格であるため、日本で測定した結果合格となった貨物でも中国での検査で不合格となり、最悪の場合シップバックを要求される可能性は残念ながら否定できません。 しかし弊社としましては、検査会社としての役割を全うすべく、お客様に出来うる限りのサービスを提供していくという考えの下、中国の検査部門と確認・調整し、より正確な放射線測定に努めていく所存です。
つきましては、皆様からのご支援とご協力をお願い申し上げます。
なお、繰り返しとなりますが、3月11日の未曽有の大震災とそれに伴う原発問題や余震などで被災された方々に心よりお見舞いを申し上げるとともに、1日も早い復旧をお祈りいたしております。
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日中商品検査の通達に関して、内容の確認を一部解釈を加えました。
文章から読み取れる個人的な意見です。
1 中国当局は、大震災以降、検査を強化している。
→これは、聞き伝わっている通りである。
2 日中商品検査が、日本で、船積みする際(か事前に)、検査したら40ロットから基準値を超えたので、不合格とした。
→そもそも不合格だった為、日本で、コンテナや船積みをしなかったという意味。船積みしなかったので、輸出入の観点からみたら、別に問題はない。日本国内事情で数値が高かったということになる。
3 中国の港では4月1日までに、10ロット(2ロットが貨物・8ロットがコンテナや船など輸送手段)基準値を超えた。
→『日本からの貨物』と表記あり、この貨物が、鉄くずなのか、非鉄金属なのか、バラ船かコンテナか??? もっというと製品かくずか?はたまた野菜まで含まれる話なのか???には言及がなく不明。 『関係機関からの情報』というのも、よく意味はわからない。まるで『聞いた話』のように取れる。
4 中国の測定は細かい。(1)γ線量測定でなく、(2)α線、(3)β線の測定があり、そのうち(3)β線の測定で、台州市で基準値を超えた貨物がある。
→台州とあることからこれは恐らく雑品の話。 『今後事実を報告する』とあり、日中商品は現時点で、中国の検査(1、2、3のすべて)と日本の検査(1だけ?)が”違う”ということを把握はしてるが、検査をどうすべきか?具体的に決めていない。
5 日本で測定し合格した貨物が、中国での検査で不合格となり、最悪シップバック。
→日本で、日中商品検査が合格とした荷物が、中国で不合格となる可能性はあり。
それについては商品検査はどうも出来ない。
ポイント:
★1 現時点での日本側・中国側で起きた不合格の事実(件数)について、日本側の話には信頼がおける。中国側の話は、一部不明瞭。
★2 検査が日本と中国で違う。因って、日本で○中国で×という事態が起こり得る。
★3 我々日本側の輸出者(荷主)が、通常通り輸出を出来るという担保にはならない。←むしろ心配になる。。。
以上、文章から読み取れる個人的見解です。
御客様各位
【4月11日:日中の状況】
※為替(ドル円)1ドル=84円76銭【15:00現在】
※上海先物取引所 4月11日【15:15現在】銅
4月:73370(+850)
※週明け、上海電気銅は上昇。 中国国内スクラップは先週比500人民元/mt上昇しています。
※為替は先週までの円安が行き過ぎたか?一服で僅かな円高。
※雑線価格は2円/kgとしました。
※雑線(コンテナ:関東地区:【4月11日15:20現在】
①雑線(下=38-40%):260〜274円/kg
②雑線(普通=40-41%):274〜281円/kg
③雑線(上=42-43%):288〜295円kg
④雑線(特上=44-45%):302〜309円/kg
⑤雑線(Fケーブル中心:44%):306円/kg
・⑤の項目は、室内配線が中心、赤=ピカ線が多く且つビニールがすべて再利用可。歩留まりは44%程度
・45〜50%の線も購入可能、別途見積ります。
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:歩留まりの呼称については、中国側の歩留まりを採用】 以上