御客様各位
【11月13日:今朝の状況】
※為替(ドル円):1ドル=115円58銭【6:30現在】
※N.Y.ダウ:17612(-2)
※N.Y.金:1159.10(-3.90)
※N.Y.原油:77.18(-0.76)
※LME銅($/t)現物 午前:6752.5(+64.5) 午後:6754.0
※NYC銅(¢/b) 11月 303.45(-0.70)
※LME銅相場
手掛かり材料不足のなか、バリュエーション(株価評価)の動きなどから欧米の株価が軟調に推移したことで、銅は小安く推移した。
※本日時点予想計算値、ロンドン午前:830円、午後:830円、N.Y.:820円
【11月12日:昨日の状況】
※日本国内銅建値:830円(11月12日より+10円)
※上海先物取引所 銅11月48100(+80)
※上海は小幅下落、中国内スクラップはプラス100人民元、雑線はプラス2円(臨時メール)。
※中国向け被覆線屑と東南アジアにつきまして?(全3回)
※昨日は、コスト面での東南アジアの競争力(対中国)を、見てきました。
※コスト面で競争力があるのに、何故、東南アジア各国は、中国を抑え、被覆線を大々的に輸入・加工しないのか?
※以下がその理由です。
※理由?:市場
東南アジア諸国は、解体までの競争力はあるものの、解体された銅の需要が中国に比べありません。
13億人の人口とそれに伴うインフラ整備が、(ピークを越えたとは言え)、まだまだ中国にはあり、それには勝てません。
※理由? 環境問題
被覆線の輸入解体をすると同時にゴミを輸入することになります。銅も被覆材も全てリサイクルする為の輸入でも、100%の再利用は不可で、必ずゴミが出ます。それを同時に輸入するリスクがあり、ベトナムなど国に因っては被覆線くずの輸入を禁止しています。 輸入した被覆線くずを野焼きすれば、当然、環境にも良くなく、東南アジア各国は、そのリスクを回避しているとも言えます。
※理由? 国民性
東南アジア諸国の商売人は比較的慎重な一方、中国人は商売の進め方が大胆です。儲かる!と思ったら前金をドーンと送金してくる手法は、同じ中華系であっても(東南アジアには華僑が多く、スクラップ業の資本家は華僑が多い)中国以外の国では、あまり見られません。
やはり、中国向けの方が商売は進みやすく、他国向けは不利となります。
※理由? 北京政府のしたたかさ。
実は過去に何度も、中国向け輸出が止まりそうなことがありました。 その都度、我々輸出業者は第三国への取引を模索しましたが、その最中に、中国政府が、a税金を下げたり、b通関を緩やかにしたり、と、上手く妥協し流れを戻している。 手綱を緩めたり締めたり上手くコントロールして、別の国への流れを阻止しているように思えます。
※被覆線くずの輸出を第三国向けに構築しようとしても『結局、中国に勝てない。』ということになります。
(完)
※雑線(コンテナ:関東地区:【11月12日現在】)
①雑線(44〜45%・赤中心):308円/kg
②雑線(43%前後・雑中心):293円/kg
③雑線(40-43%雑中心 不安定):281円kg
④雑線 (38%前後雑中心 B線):228円/kg
⑤雑線(家電線・弱電):192円/kg
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:歩留まりの呼称については、中国側の歩留まりを採用】
【注意3:価格は全てコンテナ単位の数量を基準にしています】 以上
11月13日 相場情報