お客様各位
【4月23日:今朝の状況】
※為替(ドル/円):1ドル=107円77銭【07:30現在】
※N.Y.ダウ:23,475(+456)
※銅LMEセツルメント
①午前売: 5034(+39.5)
②午後売: 5070.5
※COMEX当限セツル($/ポンド、金は$/トロイオンス
③銅:2.3175(+0.0505)
④金:1728.7(+50.5)
⑤原油:13.78(+3.77)
※ニューヨーク為替引値
107.72-107.77
※本日時点予想計算値:国内銅建値
①ロンドン午前: 590円
②ロンドン午後: 590円
③N.Y.:600円
【4月22日:昨日の状況】
※国内銅建値600円(4月20日より+10円)
※アルミ価格の下落っぷり、凄いようです。
※こうした特殊な状況下では、ある意味ビジネスチャンスでもあります。
ということで、アービトラージについて、話したいと思います。
※ステンレススクラップを例にします。
日本の日本製鐵(a社)と、韓国のポスコ(b社)は、全く同じ環境で同じことをしているとします
(大メーカー様、申し訳ありません。ざっくりの、
あくまで仮の話です)。
※物価も・人件費も、ほぼ変わらない地域A(にあるa社)と地域B(にあるb社)で、全く同じ仕事を行なっているので、地域A(つまり日本)で発生したスクラップを、わざわざ遠くの地域B(韓国)に持って行く意味がない。
※理論上の買値が同じA社と、B社なので、横持ち運賃を掛ける意味がない訳です。
※ところが面白いのは、瞬間的な事情で、瞬間的に価格が合うことがあります。
【例1:為替】
※例えば、急激に円安・ドル高が進むと、日韓貿易はドル決済で行われる為、瞬間的に価格が合うことがあります。
※具体的に、韓国メーカーの買値が1,000ドル/mtのステンレス、為替が1ドル=100円だと、1トン=100,000円(100円/kg)です。
が、為替が急激に円安・ドル高に振れ1ドル=110円になると、韓国メーカーの買値1,000ドル/mtは変わってないのに、日本円では110,000円(110円/kg)となります。
※日本国内市場は、日本メーカーが、買値を毎日価格を変える訳ではないので、4月前半(4/1〜4/15)は、ず〜っと100円/kgとしていた場合、韓国と日本で、この半月間、10円の差が生まれます。
※日本から韓国の運賃が5円/kgだとしたら、110円△5円△100円=5円の利益(鞘さや)が生まれます。
※4月前半は、日本から韓国に輸出が成立する訳です。
これは、4月後半に、日本メーカーが為替変動分(円安分)を調整し、国内価格を110円に修正すれば、すぐに事態は解消され、この取引は成立しなくなります。
(つづく)
※雑線(湘南ヤード持込):【4月22日現在】
【1】ワイヤーハーネス:170円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):150円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):120円前後
【4】雑線B :30-75円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン単位の価格を基準としています。】