《不適正ヤード経由の原料 鉛一次製錬が不買表明》
【4月18日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=154円22銭【08:20現在】
※N.Y.ダウ:37,753.31(-45.66)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9434.0(+57)
②午後売:—
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.3425(+0.037)
④金:2371.7(-19.1)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤82.69(-2.67)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1500円
②ロンドン午後:—
③N.Y. : 1530円
※ニューヨーク為替引値(円)
154.38-154.39(0.33円高-0.33円高)
【4月17日:昨日の状況】
※国内銅建値1520円 (4月16日より+50円)
《不適正ヤード経由の原料 鉛一次製錬が不買表明》
不適正ヤード経由の原料
〜鉛一次製錬が不買表明〜
鉛の一次製錬メーカーが不適正ヤードを経由した使用済み鉛蓄
電池(廃バッテリー)などのリサイクル原料を受け入れない方
針を表明した。
2022年ごろから希硫酸が入っている廃バッテリーを不適切に解
体して取り出した電池極板(巣鉛)などを輸出する、いわゆる
バーゼル法違反と見られる事案が増加している。 (以下省略)
《4月16日 日刊産業新聞 添付》
※鉛一次製錬3社、廃バッテリーを原料にして鉛地金を生産し
ている東邦亜鉛・神岡鉱業(三井金属子会社)・細倉金属鉱業
(三菱マテリアル子会社)の表明です。
※各種法令に違反した不適正な集荷・保管、処理するヤードか
らは、「原料を買わない」と決められた、とても評価出来る表
明で、今後、他の非鉄金属メーカーやその団体も追随すること
が予想されます。
※興味深いのは記事後半です。
※財務省通関統計で鉛スクラップの輸出が増えている。
2020年 約2,100トン
2021年 約4,000トン
2022年 約12,000トン
2023年 約20,000トン
※また、マレーシアに輸出される単価が167円/kg程度なことか
ら、「巣鉛(自動車バッテリーの電池極板)がそのままコンテ
ナに隠されて輸出されている」と“推測される“ 。もしそうであ
れば当然、バーゼル法違反となる。
※バーゼル法違反のはっきりした「黒である」証拠はないが、
「グレーである」状況証拠があるわけです。
※①巣鉛単価の鉛スクラップが大量に輸出されている。
→②国内では(希硫酸などを)不適正に処理しないと、
そんなに大量の巣鉛は出てこない。
→③だから、国内で不適正処理が行われている。
という三段論法です。
※鉛業界は一次製錬メーカーも二次製錬メーカーも、そういう
不適正の疑いがある会社とは付き合うのを、やめましょう!と
宣言された。グレーでもアウト〜!ということです。
補足:
昨日の“輸出通関”のコラムにも通じますが、だったら日本税関
が、鉛スクラップで輸出申告しているコンテナを片っ端から開
けて、中身を確認すればいいじゃないか?!と思われるやもし
れませんが、自由貿易を提唱する国では、そんなことは簡単に
出来ないのです。 「怪しげな奴は、片っ端から牢屋に放り込
め」というのは民主的な国のやり方でない。
密輸をしている業者がいるとすれば、そこに付け込んでいるこ
とになります。
※雑線(ヤード持込):【4月17日現在】
【1】ワイヤーハーネス:560円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):540円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):470円前後
【4】雑線B :360-390円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上