お客様各位
【4月28日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=133円87銭【07:17現在】
※N.Y.ダウ: 33,826.16(+524.29)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売 : 8465.5(-113.5)
②午後売 : 8481.5
※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅 : 3.8645(+0.011)
④金 : 1989.9(+3)
※WTI原油先物($/bbl)
⑤原油 : 74.76(+0.46)
※本日時点予想計算値:国内銅建値(/kg)
①ロンドン午前:1180円
②ロンドン午後:1180円
③N.Y. : 1190円
※ニューヨーク為替引値(円)
133.94-133.97(0.28円安-0.3円安)
【4月27日:昨日の状況】
※国内銅建値1220円(4月25日より-20円)
《財務省・輸出通関統計 3月》
※月一恒例、日刊市況通信社より提供頂きます、財務省
の輸出通関統計2023年3月の速報です。
日本から海外へ輸出される銅・真鍮など銅系スクラップ
の数量となります。
★今回、一つ事件が起こっています。この記事を、毎月、
読み飛ばしている方も、最後までご一読ください(笑)。
【①数量】
※月間数量推移は以下のとおりです。
3月は合計36,182(★) 前月24,747トンに比べ、“劇的
に増加”
プラス11,435トンでした。2月の約1・5倍です。
過去1年間の推移は以下の通りです。
23年 3月:36,182★
2月:24,747
1月:15,503
22年 12月:27,966
11月:30,689
10月:25,416
9月:25,566
8月:20,761
7月:26,547
6月:31,020
5月:25,395
4月:27,970
【②国別数量】
※2023年3月の一カ月間に、日本→どの国に輸出された
かの数量です。
( )内は前月の数量比。
数量の多い上位国だけを列挙します。
尚、中国は付き物のある雑品・雑線の輸入を禁止してい
る為、他国向けとは異なりクリーンな銅・真鍮だけの数
量となります(裏を返すと他の国へは雑線・雑品も含ま
れることになります)。
1位:中国 26,690(+7,969)
2位:マレーシア 5,451(+1,585)
3位:タイ 1,117(+403)
4位:ベトナム ★ 913(+842)
5位:韓国 867(+148)
次点は台湾・香港・フィリピンですが全て200〜300
トン程度。
【③コメント】
※一年間の数量推移を見ると分かる通り3万トンを超え
るのはめずらしく、3万6000トンは劇的に多い数量です。
※中国の旧正月(春節)1月、2月の休暇が本格的に終わ
ったことが原因(1)と考えます。
※銅建値の水準を見ると、
12月:1,185.0円
1月:1,228.9円
2月:1,245.8円
3月:1,238.5円
銅相場の良かった2月に契約した荷物が、3月の輸出統計
に反映されたことも原因(2)と考えています。
※中国がゼロコロナ政策の転換で、経済が回復したので
は?と新聞記者より質問されましたが、中国の経済が劇
的に回復したのであれば、中国向けの数字“だけ”が伸び
るはずで、少し理由としては弱い気がします。
実際、出張したときの肌感覚としても、中国国内景気が
特別良いとは感じませんでした(というかいつも通り)。
【④特記事項★】
※輸出ウオッチャーとして、今回、注目すべきはベトナ
ムです!!!
※昨年1年間を通じても合計166トン、毎月1トンとか3
トンしか輸出されていなかったベトナムに対して、3月
だけで913トンも輸出された。
※これは大事件です。
※小生が知る限り、ベトナムは雑品・雑線の輸入を原則
禁止している国で、よほど特別な許可(ライセンス)な
どがないと、そもそも輸入自体が難しい。
誰が、何を、輸出したのか・・・?
【お知らせ】4/29(土)〜5/6(土)まで、相場情報を
お休み致します。再開は5/9(火)を予定しております。
※雑線(ヤード持込):【4月27日現在】
【1】ワイヤーハーネス:420円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):400円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):340円前後
【4】雑線B :240-270円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン単位】
以上