《流出を正しく理解する》
【4月7日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=145円07銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:38,314.86(-2,231.07)
【4月5日:先週末の状況】
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売: 8830.5(-566.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.3845(-0.4265)
④金:3012(-85)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤61.99(-4.96)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1330円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1450円
※ニューヨーク為替引値(円)
146.9-146.93(0.84円安-0.85円安)
【4月6日:昨日の状況】
※国内銅建値1410円(4月4日より-90円)
《流出を正しく理解する》
※先週のコラムで、ピカ線が日本から輸出されている量は、
あるにはあるが、全国で月に1,000トンもなく、更に中国
向け輸出に関しては月に500トン程度なので、日本国内市
場におけるインパクトは、さほど大きくないと書きました。
※但しこの話は、銅スクラップ全般の話ではなく、ピカ線
(特号銅線)より銅の品質が低い、a一号銅・b二号銅
(雑ナゲットも含めます)・c込銅のレベルでは相当量が中
国に流出しております。この点は日本国として少し問題が
あります。
※なぜなら、一号・二号銅・込銅のレベルの銅スクラップ
は、経常的に日本(商社・大手問屋)が海外から輸入をし
ているからです。
※商社・大手問屋が海外から輸入して、そのままの状態で
はなくとも、選別・加工したものを、日本国内の需要家
(製錬・伸銅・電線・銅箔)に納めているのであれば、中
国に流出している玉を、そのまま日本の需要家が使えれば
いいと考えます。
※日本国内の需要家が必要なものが、海外に流れているの
であれば、それは国益に反します。だから問題です。
※ちなみに真鍮スクラップは、更にまた事情が異なります。
真鍮スクラップは、日本の需要家が日本国内で発生した量
を使いきれず、余ったものが海外(ほぼ全量中国)に流出
しています。
使いきれない玉を中国の需要家が買ってくれているので、
流出することが日本の国益となります。
※まとめ
【ピカ線】大して流出していない。
【その他銅】流出することが問題。
【真鍮】流出することに感謝。
以上