5月27日 相場情報

《中国レポート①:“直近のメーカー動向”》

 

【5月27日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=156円86銭【08:30現在】

【5月25日:先週末の状況】

※N.Y.ダウ:39,069.59(+4.33)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:10256.5(-34)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.7785(-0.038)
 ④金:2332.5(-2.5)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤ 77.72(△0.85)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1660円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y. :1700円

※ニューヨーク為替引値(円)

156.99-157.02(0.06円安-0.08円安)

《中国レポート①:“直近のメーカー動向”》
※先週は1週間中国に出張しておりました。浙江省の杭州と
天津で、客先を訪問、そのレポートを何回かに分けて報告
します。

※まず最初、急ぎ報告したいのは、LMEの歴史的暴騰下の
中国出張であったことです。
※このブログの読者は殆どが金属スクラップ業界の方なの
で、過去1週間、過去1か月のLME銅の急騰が、極めて特別
な事態だということをご理解頂いていると思います。
※なので先週1週間の情報は、あまり一般的でないという
ことをご理解下さい。

※具体的には・・・
※需要家(つまり銅スクラップを原料として購入する
メーカー:銅精錬所・電線メーカー・伸銅メーカー)は、
現在、「一切、物を買っていません」、なんなら「価格も
出していない」。
※なのでLME Ⅹ 為替=1,700円/㎏になるので、ピカ線はい
くらのはずだ! 込銅はいくらのはずだ! みたいな議論
は、少なくとも先週、中国にいて全くなされませんでした。
※いくら理論値(LME X 為替)が高くても、実際に、現物
を買う人がいなければ、意味がない(絵に描いた餅は食え
ない)という、典型的なタイミングでした。

※但し、中国の商社やブローカー、日本の商社やブローカー
が、「独自のリスクで」「リスクを割り引いて(つまり
安く)」、価格を提示しているケースはあります。
※それは「理論値に比べ、これだけ安ければ、買っておいて
おくよ」という、いわば博打価格で、メーカーに相対契約を
繋ぐことは出来ていない価格でしょう。


※博打価格が独り歩きすることには警戒が必要です。
※こうした時期、日本国内でよく聞かれるのは「A社はいく
らで買っている」「B社はいくらだ」という
ポジジョン・トーク、つまりその人にとって有利な情報のみ
が「切り取られて」使われることです。
※普通に考えて、これほど異常な時期に価格交渉をすること
は出来ないと思われ、それは、日本も中国も同じです。

【5月26日:昨日の状況】

※国内銅建値1660円 (5月21日より-90円)

※雑線(ヤード持込):【5月23日現在】
【1】ワイヤーハーネス:600円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):580円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):510円前後
【4】雑線B :390-420円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】

以上