お客様各位
【9月4日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=146円11銭【08:30現在】
【9月2日:先週末の状況】
※N.Y.ダウ: 34837.71(+115.80)
※ 銅LMEセツルメント($/t)
①午前売 : 8515.0(+155.5)
②午後売 : 8527.5
※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅: 3.8125(+0.04)
④金: 1939.8(+1.6)
※WTI原油先物($/bbl)
⑤原油: 85.55(+1.92)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1290円
②ロンドン午後:1290円
③N.Y. : 1280円
※ニューヨーク為替引値(円)
146.23-146.26(0.7円安-0.7円安)
※国内銅建値1280円 (9月1日より+10円)
《売り先のシフト》
※先週、中国の経済がこれだけおかしくなってくる
と、「日本から中国への金属スクラップ輸出も、売
り先を考え直すべきか?」なる質問を受けました。
確かに日本で解体・選別された銅・真鍮・アルミは、
日本から相当量が毎月中国に流れています。
※小生の結論は二つ
①中国経済は不調だが100が0になるわけではない。
②代わりもない。
※①に関しては日本のバブル経済後の状況が参考に
なります。バブルで膨れ上がった資産が収縮した結
果、不良債権が膨れ上がり、90年代末は大手金融機
関の倒産が相次ぎました。
※とは言え、それまで100であった日本経済全体が
急に0になったわけではない。
※その理屈でいくと、弊社が銅ナゲットを中国に輸
出していた量が、ピーク時から比べると100が80と
か70とかに減ることは間違いないが、1トンも売れ
なくなるわけではない。
※②に関しては以前少し触れました、これも弊社を
例にすると、中国の代わりに銅ナゲットを買う国が
ない。
少なくともそんなに大量に買う国はない。
※毎月日本から約2万トン輸出されている銅・真鍮、
仮に、韓国・台湾・マレーシア・タイのメーカーに、
1,000トンづつでも振り分ければ、各国はお腹一杯
でしょう(数的根拠はなく小生の想像ですが)。
※では今後発展が予想されるインドは?
インドに銅ナゲットを売ると中国むけと比べコスト
が嵩む上、価格自体も安いので、キロ当たり100円
以上売値が安くなるはずです。
「それでも売り先のリスクを分散するために、わざ
わざインドに輸出しますか?」
答えはNO!
※食品や衣類、自動車や家電など製品を販売する仕
事は、現在需要がない国に進出し、新しく需要を開
拓=作り出すことができますが原料商売(金属スク
ラップ業)は異なります。
※キッコーマンが需要が少なかったアメリカに進出
し、醤油を広めたようなことは出来ない。
※銅・真鍮を溶かす溶解炉がない国に、銅・真鍮ス
クラップは売れませんので、やるなら溶解炉を作る
ことから始めるしかない。
※売り先のリスク分散をしたいとしても、「売り手
がしたいからできるものでない」という話でした。
おまけ:
※もしインドに銅スクラップの需要があるなら、す
でに、日本に買い付けに来ているはずです。
ちなみに、財務省輸出統計2023年は1月〜7月、銅、
真鍮輸出は0トン。
※小生の住むマンションの同じフロアにインド(か
ネパール)人が済み、近所でカレー屋を繁盛させて
ますが、銅をインドに輸出したいとは言ってません。
※雑線(ヤード持込):【9月3日現在】
【1】ワイヤーハーネス:410円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):390円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):320円前後
【4】雑線B :220-250円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上
9月4日 相場情報