2月28日 相場情報

お客様各位

【2月28日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=150円48銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:38972.41(-96.82 )

※銅LMEセツルメント($/t)
     ①午前売:8396.5(+23.5)
     ②午後売:—

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
     ③銅:3.831(+0.007)
     ④金:2034.0(+5.5)

※WTI 原油先物($/bbl)
     ⑤78.87 (+1.29)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
     ①ロンドン午前:1310円
     ②ロンドン午後:—
     ③N.Y. : 1320円

※ニューヨーク為替引値(円)

150.5-150.53(0.19円高-0.19円高)

【2月27日:昨日の状況】

※国内銅建値1320円 (2月22日より+10円)

《銅スクラップ流出の原因は?》

※最近、巷の話題は「銅スクラップもアルミスクラップ
も中国向けに流れていて、その流出が止まらない」
「中国は国家政策として全世界から金属スクラップを集
荷している」で、あります。

※日本の銅精錬所の立場から銅スクラップの状況を考え
てみますと、単純に日本国内発生の“山行き故銅“が中国
に流れてしまい集荷量が落ちる上、もともと海外から日
本に輸入していた銅スクラップまでも、日本に入って来
ず、発生国から中国に直送されてしまっているので、更
に集荷量が落ちる事態を招いていると思われます。

※さてでは、どうしてここにきて中国は急に銅スクラッ
プをそんなに集めているのでしょうか? 
不動産セクターが不振で、景気が悪いと言われている中
国に、それほど銅スクラップの需要があるのでしょうか?

※ここからは予想でありますが、欧米特に欧州から中国
に流れていた銅スクラップが、以前に比べ減っているの
では?と予想しています。
※欧州は、資源ナショナリズムの高まりから、欧州域内
から銅を始め金属スクラップが流出しない政策をとって
います。
※もともと銅単体ではなく、雑品・雑線などの形で欧州
以外に輸出され、例えばインド、マレーシア・タイなど
で加工され、最終的に中国に向かっていた銅スクラップ
が減っているので、それに変わる銅スクラップを近場の
日本・韓国・台湾、また東南アジアから集めているので
はと予想しています。

※日本の財務省通関統計のように、欧州の通関統計を調
べれば分かると思われます(やってみます)。

※いずれにしても、ここ数ヶ月、日本国内で深刻化して
いる中国への銅スクラップ流出は、一過性のものではな
く長期的な流れであると思われ、今後も継続されると思
います。

おまけ
シンガポール〜ジョホール・バルに移動する際、例の碧
桂園グループが開発した、物凄い大規模なマンション群
を見ました。下まで行って見てみると、ガラガラで誰も
住んでいないゴーストタウン。中国だけでなく世界中に
このような杜撰な開発があったからこそ、非鉄金属スク
ラップ需要があったはずなので、今の中国の旺盛な買い
気は不思議。

※雑線(ヤード持込):【2月27日現在】
【1】ワイヤーハーネス:470円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):450円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):380円前後
【4】雑線B :280-310円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】 
   
以上