5月10日 相場情報

 

お客様各位

【5月10日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=135円21銭【‪‪06:59現在】
※N.Y.ダウ: 33561.81(-56.88)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売 : 8583.0(+95)
 ②午後売 : 8564.5

※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅 : 3.889(-0.029)
 ④金 : 2036.2(+9.9)

※WTI原油先物($/bbl)
 ⑤原油 : 73.71(+0.55)

※本日時点予想計算値:国内銅建値(/kg)
 ①ロンドン午前:1210円
 ②ロンドン午後:1210円
 ③N.Y. : 1210円
 
※ニューヨーク為替引値(円)
  135.21-135.25(0.13円安-0.14円安)

【5月9日:昨日の状況】

※国内銅建値1210円(5月8日より-10円)

《visit上海・下》

※昨日のコラムで、中国の経済成長は横向きか緩い下り
坂ではあるのでしょうが、暴落するようなことはないと
書きました。

※日本の1990年代前半バブル絶頂期も、誰も不動産や株
が暴落するとは思っていなかった!とのツッコミを受け
そうです。
その点は中国の方々に説明して来ました。
※ところがお客様曰く「中国は日本と違い13億の人口が
あり、8億人の農民が次々に都会に出て来たがるから不
動産は下がらない」そうです。 
(みんながそう思っている時が、一番、危ない・笑)
※尚、中国不動産市場・株式市場が、今後、暴落しても、
小生は責任を負いません、あしからずご了承ください。

※さて小生が話したいのは「今の中国経済がバブルかど
うか?」についてではなく、「中国マーケットの大きさ」
についてであります。

※銅スクラップを例にします。
日本国内で現在「特号銅線(ピカ:以下“特号“)」が余
っているとします。 日本のマーケット(需要)を100
として、足下で110発生(供給)しているから、あぶれ
た余剰分10をどうにかしたいとします。
※余剰分を必死に、東南アジア・台湾・韓国などの銅・
真鍮メーカーに売ったところで、それぞれのマーケット
は40・50・100くらいの大きさでしかない。
日本の余剰を押し付けれるのは、せいぜい2か3で、10
なんてまず無理!というのが小生の想像するマーケット
のイメージです。
※つまり日本のメーカーが要らないときには、東南アジ
ア・台湾・韓国メーカーも要らない。

※一方で中国のマーケット(需要)は、日本を100だと
したら、大袈裟でなく1,000〜1,500だと考えています。
(今日も統計数字がなく“ド文系な話”で恐縮ですが、あ
ながちウソでもない)
※日本で余った10など、どーーーーーにでもなるわけで
す。

※では日本の商社・問屋は、特号を中国に売ればいいの
では?と思うでしょうが、中国輸入時には輸入税があり、
実際に中国メーカーが購入できる価格は日本国内に比べ
て安くなります。
(注:銅スクラップでも品種により税金が変わるので合
うものと合わないものがある)

※仮に日本国内でキロ当たり1,100円の特号を、1,000円
でもいいから売りたいのであれば、今すぐ中国向けに
1,000トンでも2,000トンでも売ることができます。
※それは中国メーカーが安いから買って置いておこうと
いう意味ではなく、実際に需要があるという意味です。 
中国は(1)マーケットの大きさが“全く“違うことと、昨日
の話の通り(2)銅系原料を海外から調達する構造になって
いるということを、ご理解頂きたいという話でした。

(visit上海 おわり 明日からvisit江西省)

続・おまけ:
昨日も中国では現金(人民元)が流通していない。使え
ない。という話でした。
皆さん「中国はキャッシュレスが進んでるね〜」
「すごいね〜」とお思いでしょうが、そんなのんびりし
た話ではありません。 
中国政府は現金による裏取引(つまり脱税)をなくすた
めに、現金取引を減らそうとしてます。 
その意味は、スクラップ業界の方は皆おわかり。
庶民の生活を便利にするためにキャッシュレスを進めて
いるわけではありません。
これは国家の本質。

※雑線(ヤード持込):【5月9日現在】

【1】ワイヤーハーネス:420円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):400円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):340円前後
【4】雑線B :240-270円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン単位】

以上