お客様各位
【6月15日:今朝の状况】
※為替(ドル/円):1ドル=110円06銭【07:32現在】
※N.Y.ダウ:34,393(-85)
※銅LMEセツルメント
①午前売: 9900(-129)
②午後売: 9944.5
※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅: 4.532(-0.0095)
④金:1864(-13.4)
※WTI原油先物
⑤原油:70.88(-0.03)
※本日時点予想計算値:国内铜建値
①ロンドン午前:1140円
②ロンドン午後:1140円
③N.Y.:1150円
※ニューヨーク為替引値(円)
110.06-110.08(0.41円安-0.4円安)
【6月14日:昨日の状況】
※国内銅建値1140円(6月9日より+10円)
《マレーシア事情》
(先週からのコラム:一度お休みします)
※マレーシアの事情について聞かれることが多いので、
最新の情報を整理しておきます。ポイントは、
①ロックダウン
②マレーシア通関と日本通関
③海上運賃高騰とコンテナの確保
※①ロックダウン(MCO)
・6月初めから2週間の予定(6/1ー6/14)であった
マレーシアのロックダウンが、更に2週間延長
・今になって、人口比でインド並みに感染が急拡大
していることが原因で、日本に比べ非常に厳しい
行動制限となります。
・弊社客先は工場を表向き閉鎖。中で簡単な選別や
剥線を行っている。
が、当然、電線くずの加工は滞る。遅れる。
買い止めする会社もある。
※②マレーシア通関と日本通関
・最近、マレーシア通関で(よくある)税金の誤魔化
しが発覚し、マレーシア→日本へシップバックが
あった。
・これを受け、マレーシアの通関が強化、同時に日本
の通関も「マレーシア向け雑線・雑品」の輸出
通関、厳格キャンペーン中(のようです←別に公式
発表があるわけではありません。あくまで小生の
予想)。
※③運賃高騰と船
・未だ、新型コロナの影響で、世界中のコンテナ船は
混乱してます。
コンテナ料金はバカ上がり。 昨年1コンテナ、横浜
→マレーシアで20万円程度であった輸出コストが、
現在、27万円くらいになってる。
・問題は、横浜と地方港で事情が異なることで、横浜
や、仙台、大阪、博多などターミナル港はまだマシ
(マレーシアへのダイレクト便があるから、1kg
当たり3円くらいの料金上げで済む)。
・苫小牧、新潟、水島、志布志など、地方港→
マレーシアは、釜山など海外ターミナルを経由して
いる為、“実質、船がない”。
無理やりbookingをお願いすると、1コンテナ35万
円〜40万円となってしまう。
・(対策A:国内横持ち)地方港から輸出するより、
横浜近辺のヤードに輸出貨物をトラックで輸送
して、その後コンテナ詰した方がよほどコストが
安い。
・(対策B:国内加工)下手すると、地域・アイテム
によっては、そもそも輸出せず、国内加工しても、
さほど輸出するのと採算が変わらない。
※さて、ここまで目下の環境がひどいと書きました。
ですが、日本国内の金属スクラップ業者さんがモノを
売ろうとした場合、positiveとnegative両面あるので、
あまり偏った風に考えない方がいいです。
【positive】
日本→マレーシアへの雑品・雑線輸出が止まっている
わけではありません。
マレーシアの客先でも資金力があれば荷物を買い続け
るし、日本商社・ブローカーが別の国(タイ・香港・
インド)に輸出するかもしれない。そうすれば普段
通りの取引が可能です。
【negative】
一方で、資金やルートがなければ、買い止めしている
業者もあるかもしれない。
ということとなります。
近いうち動画作ります。
※雑線(湘南ヤード持込):【6月14日現在】
【1】ワイヤーハーネス:420円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):380円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):350円前後
【4】雑線B :250-280円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン単位の価格を基準としています
以上