《定量的・定性的》
【6月10日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=156円87銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:38,798.99(-87.18)
【6月8日:先週末の状況】
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9840.0(-90)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.4945(-0.1965)
④金:2305.2(-65.1)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤75.53(-0.02)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1590円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. : 1600円
※ニューヨーク為替引値(円)
156.7-156.73(1.1円安-1.1円安)
【6月9日:昨日の状況】
※国内銅建値1610円 (6月7日より+40円)
《定量的・定性的》
※5月29日のコラムに、友人新村氏がモーサテに出演されたときのエッセンス
をまとめて載せました。 「投機筋の非鉄金属買いを数値(a)で見ることがで
き、投機筋の買いは3月から急に増えているが、その割に非鉄金属の期間構造
(b)がバックになっていない。参照:先物が高い=コンタンゴ・ 期近物が高
い=バッコワデーション(バック)」
※新村氏が述べているのは、投機筋の非鉄金属買い(a)と、非鉄金属の期間構
造(b)は『数値で見て取れる』。加えて中国の電気銅のプレミアムが0(c)(プ
レミアムを付けて買いたい人が少ない)であり、これも『数値で見て取れる』。
つまり『定量的』な話をしています。
※これらの“数値“から、現在の非鉄金属高騰が投機筋の買いが原因であると
結論付け、四半期パフォーマンスが求められる投機筋の性格上、6月末、9月
末に、非鉄金属価格が下がる「可能性」があると言っています。投機筋
(ファンドマネージャー)は、3ヶ月毎の業績を、投資家から要求されるの
で、高騰した商品を売って利益を確定する必要があるのでしょう。
※物事を数値化して捉えることを『定量的』と言い、対義語として、物事を
数値化できないことに着目して捉えることを『定性的』と言います。
※さて、
①有事(戦争)になると金が買われる(非鉄金属もつられて上がる)。
②大統領選の年は◯◯が上がる・下がる。
③銅鉱山の採掘コストは◯◯ドルだから、◯◯ドル以下になると銅の採掘が
行われず供給が減る(銅が上がる)。
④LME copper は1万ドル/mtが限界だ。
これらは最もらしく聞こえる理由ですが、実は、定性的な話で、その事象が
銅相場に与える影響を数値で表すことはできません。
※定性的な話を幾ら沢山並べたところで、相場を予想することはできません。
言ってみれば呪い(まじない)みたいな話で、話のネタにしかならないと考
えます。
補足:
※銅相場の予想は、『南海トラフ地震』がいつ来るか?という話に似ていま
す。「概ね100年に1回起こる」とか「東北、胆振、熊本、能登で、大地震が
起きたからもうすぐだ」とか、「富士山に笠雲がかかると地震が起こる」と
か、幾ら話したところで、今日のあなたの行動に何か影響を及ぼしますか?
地震に備えてシェルターの中で生活する人はいないし、外国に移住するわけ
にもいかない。
※銅相場の暴落に備え、事前に資金調達や在庫管理をするくらいは必要かも
しれませんが、相場の影響を避けるために、在庫を全部売ることもできない
と思います。
※定性的な話(南海トラフ地震がいつ来るか?)は、いくらしても意味がな
いと思うのですが。。。
※雑線(ヤード持込):【6月9日現在】
【1】ワイヤーハーネス:600円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):580円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):510円前後
【4】雑線B :390-420円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上