7月22日 相場情報

《銀行、本当に◯んで下さいシリーズ VOL?コベナンツ
後編》

【7月22日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=157円20銭【08:30現在】

※N.Y.ダウ:40,287.53(-377.49)

【7月20日:先週末の状況】

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:9214.0(-128)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅:4.219(-0.047)
 ④金:2395.5(-56.3)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤80.13(-2.69)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1500円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y. : 1510円

※ニューヨーク為替引値(円)
157.49-157.52(0.12円安-0.14円安)

【7月21日:昨日の状況】
※国内銅建値1500円 (7月19日より-60円)

《銀行、本当に◯んで下さいシリーズ VOL?コベナンツ
後編》

(つづき)

※ここ最近の銅相場高騰もあり、銀行から運転資金の調達作業
をしております。
※前回は「コベナンツ契約」の「金は貸してやるが、条件をつ
けます」という契約について説明しました。
※⓵2期連続で赤字になったり、⓶自己資本比率が前年を大幅
に下回ると、金利グリッド(grid)と言い、翌年から貸出金利
が自動的に上がる全く以て腹立たしい契約です。
※2期連続で赤字になっているのだから、ただでさえ懐事情が
苦しいであろう会社に、貸付金利を上げるって、弱り目に祟り
目、泣きっ面に蜂とはこのこと。

※契約に様々な条件を付けるのは結構ですが、更に、前回より
貸出金利自体も大幅に上がるというので、憤慨しております。

※さて話は変わります。弊社は同行から私募債による資金調達
をしたことがあります。
※私募債は名前こそ仰々しいですが、結局のところ銀行から見
れば貸付金です。 通常の証書貸付と異なるのは、銀行側が多
額の手数料を取ることで、例えば5年2億円の私募債による資金
調達をすると、銀行はそれに対して数百万円の手数料を取りま
す。
※仮に手数料を500万円、一年当たり100万円とすれば、年利
換算0.5%(100万/2億)で、通常の金利 ”以外に”そんな高額
の手数料を取れば、誰も私募債なぞ発行しないでしょう。

※ところが私募債のスキームには、借り手にとって手数料を一
括計上できるというメリットがあります。期末が近づき大幅に
利益が出ているようであれば、私募債を発行、資金を調達し、
手数料を一括計上すれば、利益を圧縮する効果があるわけです。
※いわゆる節税効果があるのです。

※コベナンツの話に戻ります。
コベナンツ契約の貸付も、私募債同様に銀行は多額の手数料を
取ります。 銀行担当者は、弊社が過去に私募債を発行し資金
調達しているのだから、同様に、手数料一括計上が出来、節税
効果を見込めるコベナンツ契約を、結べばいいと勧めてきます。

※ですが、弊社の決算は5月で今は7月、今期はまだ始まったば
かりで、来年の5月末に利益が出せるかどうか現時点では全く
分かりません。 来年5月どころか、毎日・毎月が利益を出す
ための戦いであり、そういうギリギリの戦いを積み上げてやっ
と決算になることを全然理解していない。
※4月、5月になり利益が出ているから実行した私募債のときと
は、全く“環境とタイミング”が異なるわけです。

※そんなことも、分からないかなぁ?

※結局、コベナンツ契約は断りました。 (おわり)

※雑線(ヤード持込):【7月21現在】
【1】ワイヤーハーネス:600円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):580円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):510円前後
【4】雑線B :390-420円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】

以上