【7月30日:今朝の状况】
※為替(ドル/円):ドル=133円20銭【07:23現在】
※N.Y.ダウ: 32,845.13(+315.50)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売: 7800.5(+88.5)
②午後売: 7830.5
※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅: 3.584(+0.109)
④金: 1762.9(+12.6)
※WTI原油先物($/bbl)
⑤原油:98.62(+2.2)
※本日時点予想計算値:国内銅建値(/kg)
①ロンドン午前:1090円
②ロンドン午後:1090円
③N.Y. : 1100円
※ニューヨーク為替引値(円)
133.19-133.22(1.09円高-1.09円高)
【7月29日:昨日の状況】
※国内銅建値1080円(7月27日より+30円)
《 6月:輸出通関統計 銅・真鍮》
※月一恒例、㈱日刊市況通信社様より提供頂く、財務省
の輸出通関統計「6月」です。
日本から輸出される銅・真鍮系スクラップの統計数量と
なります。
【1】ポイント
※数量が増えました。合計で30,000トンを超えるのは昨
年の10月以来。この1年間で見ても2回しかありません。
※中国向けのクリーンな銅・真鍮も、東南アジア向けの
雑線・雑品も一応に伸びているので「各国の制度」や
「日本の通関事情」とは別に原因があると予想でき
ます。
※ズバリ相場下落です。
※JXの銅建値を見ると4/22に直近のピーク1,370円を付
けます。それから下落が始まり一度6/9に1,340に戻し
ますが、その後は劇的に下がり続け、7/7には1,080円、
7/13には1,050円となっています。
※つまり、6月は「ピークアウト感」が強く、高値の在
庫をいち早く売りたいというスポット輸出が多かった
と予想しています。
※長期契約の国内需要家に比べ、輸出向けはスポット
契約が多く、急落時に売りやすいこともあったかもし
れません。
※尚、円安が進んだから輸出が増えたは全くのウソ。
国内の銅系スクラップ業者は、「 LME Ⅹ 為替 」の
値が重要であって、円安が進んでもそれ以上にLMEが
下がっているのだから、銅系のスクラップの売買価
格は下がります。
(元々国内でドル立て取引をしていない限り)円安
は、輸出の追い風にはならない。
【2】合計数量
日本→海外への輸出量総合計、6月は31,020トンでし
た。
5月は25,395トンでしたので前月比プラス5,625トン
(前月比+18%)。
※ 過去の1年の記録は以下
21年/7月 23,824トン
21年/8月 21,238トン
21年/9月 27,460トン
21年/10月 31,096トン★
21年/11月 28,472トン
21年/12月 29,265トン
22年/1月 18,339トン
22年/2月 25,049トン
22年/3月 29,250トン
22年/4月 27,970トン
22年/5月 25,395トン
22年/6月 31,020トン★
【3】国別数量上位国。( )は前月比です。
(注:中国は7類=雑品・雑線は輸入禁止。付き物の
ないクリーンな物のみの統計)
1位/中国:22,678(+2,932)
2位/マレーシア:3,994(+1,013)
3位/香港:1,440(+505)
4位/タイ:972(+419)
5位/シンガポール:743(+342)
6位/韓国:603(+266)
※雑線(ヤード持込):【7月29日現在】
【1】ワイヤーハーネス:355円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):330円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):290円前後
【4】雑線B :200-230円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン単位の価格を基準としてい
ます】
以上