《プラ再利用で世論欺く(後編)》
【9月25日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=143円08銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:42,208.22(+83.57)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9602.0(+273)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.4295(+0.1405)
④金4:2651.2(+24.7)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤ 71.56(+1.19)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1420円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1450円
※ニューヨーク為替引値(円)
143.21-143.25(0.39円高-0.37円高)
【9月24日:昨日の状況】
※国内銅建値1400円(9月24日より+30円)
《プラ再利用で世論欺く(後編)》
(つづき)
※州当局はエクソンに罰金を求め、ボンダ氏は米メディアに「数十億ドル
(数千億円)になる」との見方を 示した。一方、エクソンは「訴訟は問
題の解決にるながらない。先進的なリサイクルは真の解決策だ」と反論し
た。
〈9/24 日本経済新聞〉
※話を整理します。
○訴えたのはカリフォルニア州(自治体)→○訴えられたのはエクソン
(法人)
○何を訴えたか? 「エクソンは嘘をついていた」
○誰に対して? 「世論に対して=一般の人全てに対して」
○どんな嘘? 「プラスチックごみの環境問題はリサイクルで解決可能と
したが、実際には経済的・技術的に再資源化できないこと」
※つまり、プラスチックを作ったことが悪いのではないのです。プラスチ
ックはリサイクルすれば環境問題にならないと、当初(何十年前だかのあ
る時点で)主張したが、その時点で既に「経済的・技術的に再資源化でき
ない」と知っていたのに隠していた。嘘を付いていた罪です。
※小生がポイントだと思うのはこの経済的・技術的に、と両面で指摘され
ていることです。
※例えばナゲット加工した被覆線スクラップ、破砕された混合のプラスチ
ックは、PVCだけを分別すれば再生ペレット(再生されたPVCのチップ)
を作ることは出来ます。これが、技術的リサイクルが可能であるというこ
と。
※ですが、昨日の記事にもありました通り、回収・分別・再生のコストが
高く、再生ペレットはバージン材(石油から作ったペレット)よりも高い
価格のものになる。再生ペレットよりバージン材のペレットの方が安けれ
ば、ペレットを原料として製品を作る製造メーカーは、再生ペレットを原
料として使いません。これが、経済的にリサイクルが可能でない、という
ことです。
※日本でありがちなのは、この技術的なリサイクルと、経済的なリサイク
ルを混同した議論です。特に日本人は真面目な気質で、技術的に再生可能
なら何とか経済的にも採算が合うようにしようと努力します。その努力を
否定しようものなら「お前はリサイクルを軽視している!」と言われそう。
※ですが努力(精神論)で乗り切れることには限界がある。エクソンは、
最初の最初から技術的には可能・経済的には不可能と、判断していたわけ
です。その上で黙っていた。という話でした。
《お知らせ》9/26〜27 コラムお休みします。
※雑線(ヤード持込):【9月24現在】
【1】ワイヤーハーネス:490円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):470円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):400円前後
【4】雑線B 280-310円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上