お客様各位
【9月6日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=147円41銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:34,641.97(-195.74)
※ 銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:8430.0(+24)
②午後売:8451.5
※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:3.811(-0.0015)
④金:1926.2(-13.6)
※WTI原油先物($/bbl)
⑤原油 : 86.69(+1.14)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1290円
②ロンドン午後:1290円
③N.Y. : 1290円
※ニューヨーク為替引値(円)
147.71-147.73(1.25円安-1.23円安)
【9月5日:昨日の状況】
※国内銅建値1280円 (9月1日より+10円)
《続・売り先シフト》
※一昨日「日本から中国への金属スクラップ輸出も、売り
先国を再考すべきか?」のコラムで、「現在の現物価格は、
その時の市況をタイムリーに反映されているはず」ですと
書きました。
※もし、日本国内発生の銅スクラップが、日本のメーカー
では消費仕切れず、さらに中国のメーカーでも消費仕切れ
ず、さらに余った荷物が、韓国・台湾・タイ・マレーシア
でも消費仕切れないとなれば、既に、市中の現物価格が下
がっているはずだということです。
※分かりやすく、現在の日本国内の込銅価格を1,000円/kg
とします。それを、伸銅メーカーも、精錬所(山)も買わ
ないとどうなるか?
【stage1】問屋や商社が「メーカーが買わないなら、今は
売れないけど、自分のリスクで買って置いておくわ〜」と
いう段階。
問屋・商社は仕入先に対して「売れない・から・買えない」
とは、口が裂けても言えないため、自社のリスクで荷物を
買う。
この時点で市中価格は下がらず1,000円です。
【stage2】【stage1】と同時進行か少し遅れて、価格が30
円安くても第三国に輸出される段階。問屋・商社は自社在
庫平均価格が市中の現在価格より安い為、多少売値が安く
ても在庫を売り、在庫量を一定に保ちたい(余剰な現物を
現金化しておきたい)。
その価格でないと荷物が売れないことが市中に認識される
と、理論上、市中価格は970円になります。
【stage3】次の段階としてやっと、価格が50〜100円安く
ても、更に価格が安い国へ輸出されます(インドの例で
す)。
【0】国内メーカーが買わない、【1】問屋も商社も在庫
し切れない、【2】近場の国にも売れない、その次の段階
として、やっと【3】大損してもインドに売るという選択
肢が出てきます。
※理論上ここまできてやっと、市中価格は900〜950円と
なるはずです。
※現物価格は市況を反映するという話に戻ります。
※今、いくら売れない!売れない!と言ったって、まだ
まだ国内の銅スクラップは【stage1】ですよね?
※つまり、そこまで困った状況ではなく、インド向け輸
出なぞ、夢の又夢。
※なんなら読者の皆さん、銅が安いなら売れるかわから
んけど、買ってやろう!という気では???
おまけ:
【stage4】は正に「投げ売り」です。 過去30年、小生
が唯一経験したのはリーマンショックのときでしょう。
2008年の10月〜12月頃は、下げ止まらない銅相場に、
いくら損しても現物を売るべき!という判断をされた会
社が多くあったはずです。
うちはそうでした。(笑)
・・・いや、笑えない。今でも夢に出ます。
※雑線(ヤード持込):【9月5日現在】
【1】ワイヤーハーネス:410円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):390円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):320円前後
【4】雑線B :220-250円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上