《問題先延ばし》
【9月18日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=141円94銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:41,606.18(-15.90)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9242.0(+26)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.2135(+0.0005)
④金:2564.3(-16.1)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤ 71.19(+1.1)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1360円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1370円
※ニューヨーク為替引値(円)
142.4-142.42(1.8円安-1.79円安)
【9月17日:昨日の状況】
※国内銅建値1350円(9月17日より+20円)
《問題先延ばし》
※添付記事は、茨城県石岡市で廃棄物が不法投棄された事件
です。
※不法投棄は、本来、費用を支払って処理すべき産業廃棄物
を、不法に処理して「処分費用を圧縮する犯罪」です。
※30年近く前に、その後倒産したナゲット加工処理業X社
(被覆線スクラップを破砕・選別処理していた会社)を訪問
した際、大量の被覆材チップが山積みされていたことがあり、
記事はそのことを彷彿させました。そのナゲット加工処理業
X社の置かれた状況を想像してみまます。
※仮に300トンの被覆線スクラップ(gross)を加工し、銅
(net)が200トン、被覆材チップ(ゴミ)が100トン、毎月
出来上がるとします。
※100トンの被覆材チップ(ゴミ)は無価値なので、費用を
払って廃棄処理しないとなりません。 産廃屋へ支払う処分
費用が、キロ当たり30円だとすると、毎月300万円、年間で
は合計3,600万円の支払いが必要となります。
※X社の利益か一年間で3,600万円以上あれば、正当に産廃処
理しても利益が残りますが、仮に年間の利益が1,000万円し
かなかった場合、産廃処理費用は捻出出来ないので、「産廃
を敢えて処理せず、自社ヤード内に保存、産廃処理を先延ば
しにする」ことを画策します。
※そう考えると、30年近く前に小生がX社で見た被覆材チッ
プ(ゴミ)の山は、産廃費用を先延ばしにした結果生まれた
産廃の山であった可能性があります。
※では、産廃処理費用が捻出出来ないのに、そもそも何故X
社はナゲット加工業をやってい太のか?との単純な疑問が湧
きます。費用が捻出できなければ、最初からナゲット加工を
しなければいい。
※ここからは小生の妄想です。
※X社が1億円のナゲット機械を金融機関からの借入金で購入
し、1,000万円づつ10年で返す計画を立てます。最初の2、3
年は事業が順調に進み、返済も進めていたが、4年目、5年目
は、仕入れ競争に巻き込まれ、利益が出なくなってしまい、
やむなく被覆材チップ(ゴミ)を捨てずに問題を先延ばしに
してしまう。
※借入をしている銀行は、赤字決算を出すと忽ち借入金の返
済を迫るでしょうから(もしくは条件変更を要求するでしょ
うから)、X社の社長は、産廃処理を先延ばしにしたとは明
かせず、更に被覆材チップ(ゴミ)の処理を先延ばしにして
しまう。
※金をX社に貸し付けている金融機関は、バランスシートを
見るだけでは、産廃費用を先延ばしにしていることが分から
ないので、先延ばしにした問題は明るみに出ません。
※本来一年に一回支払うべき、その期中に発生した産廃処理
費用を支払わず、先延ばしにすることは、足元では簡単です
が、一度食べてしまった毒饅頭と一緒で、ずっとやり続ける
しかなくなります。
※茨城の不法投棄事件が同じ理由により発生したかは不明で
すが、30年前のX社を思い出しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8356398b18a566fa962424218f2f8efa0a931538
おまけ:
本当に恐ろしいのは、X社のようにやむなく不法投棄という
犯罪を犯したのではなく、最初から、“ただ捨てていた“だ
けの場合です。
※雑線(ヤード持込):【9月17現在】
【1】ワイヤーハーネス:490円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):470円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):400円前後
【4】雑線B 280-310円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上